貴女と家族のための『心の救急箱』
バッチ・フラワーレメディの使い方
本日のお悩み:人生に無関心・引きこもり
旧正月を境に雨季もどこかへ行ってしまったよう。シンガポールには乾季の暑さと共に、ヘイズのきな臭い空気が戻ってきました。目がチカチカしたり鼻水が出たりといったアレルギー反応が出ている方も増えてきましたね。
薬を飲んでも止まらない不快感にはクラブアップル(第27回)も併せて飲んでみてください。「目が痒くてたまらなく不快!」という感情が、「あ、目が痒い。仕方ないなぁ」くらいにまで落ち着くでしょう。ぜひお試しを!
さて、今日もオンラインでのセッションです。
本日のお悩み: 心が揺れ動く
【クライアントIIさん】
30代前半、未婚。日系企業人事担当として3年前に赴任
「あの。今日は、うちのスタッフのことで相談がありまして、セッションを申し込みました。」
人事担当の方のご相談は初めてです。さて、そのスタッフさんの問題をお伺いしましょう。
「そのスタッフは日本人女性で、ローカル採用です。シンガポールに来て約3年。ちょうどコロナ禍の前に別の日系企業から転職してきた企画担当の女性です。前任者が急に退職・帰国してしまい、ろくな業務引き継ぎもないまま、サーキット・ブレーカー期間に入ってしまいました。」
そうですか。タイミングが悪かったですね・・・
「うちの会社はオンラインでの通常業務が立ち上がるまで若干時間がかかってしまい、一人暮らしの彼女はサーキットブレーカー中、仕事が思うようにいかず外出もできず精神的にもキツかったのではないでしょうか。人事としても、彼女の上司にはこまめに連絡を取り、様子を伺っていました。その間はさほど問題がなかったのですが、その後、週2回出社になってしばらくして、欠勤が続くようになったのです。週2回の出社日の欠勤が、2ヶ月以上続きました。病院の診断書はなく、在宅の仕事も進んでいないようでした。人事として様子を見に、彼女の住まいまで行きました。
彼女の部屋はカーテンが半分ひかれ薄暗く、物も散乱し、デリバリーの食事のプラスチック容器が山積みになっていました。彼女は一日、ぼうっとベッドの上で、ラップトップのYouTubeを見て過ごし、昼も夜もないような生活をしている様子です。とりあえず心療内科の受診をすすめ、その診断書を提出してもらったところ、うつの診断を受け、今は自宅療養中です。
彼女の気持ちを聞いたところ、自分の無力さ、何も会社に貢献できていない不甲斐なさと罪悪感、このまま解雇されてしまうのではないかという大きな不安があるにもかかわらず、朝、頑張って起きようとしても疲労感で体が動かず、何もする気力も湧かず、もう何をしてもダメだというあきらめの気持ちしかない、そう言っています。
彼女は投薬を受けているのですが、私は個人的にフラワーレメディに興味があったので、こういった場合に会うレメディがあるのかをお伺いしたくて。」
<今日のレメディ>:
サーキット・ブレーカー中、辛い思いをされている方も多かったのですが、その期間を頑張って耐えた後に精神的に不安定になる人もいます。このスタッフさんは後者タイプだったようです。こうなる前になんとか打てる手はあったかもしれませんが、そんなことを言っても仕方がありませんので、今、彼女に必要なレメディを探していきましょう。
ご自分が会社の役に立っていないと自分を責めるのにはパイン(第40回)、解雇という不安を和らげるにはミムラス(第6回)、疲労感によって朝起きられない場合はオリーブ(第4回)、まだまだ彼女には必要なレメディが多くあるでしょう。
それより何より、彼女にいま一番必要なレメディ、あります。
「ワイルドローズ(Wild Rose)」
和名「カニナバラ」。
バラ科の多年草です。夏にハート型の5枚の花びらを持つ可憐な花を咲かせます。秋にできる実はローズヒップと呼ばれ、よくハーブティに使用されるのでご存知の方も多いでしょう。古くからハーバルメディスンとしても使用されてきました。その花や葉を採取し、煮沸法でエネルギーを抽出し、フラワーレメディを作ります。
以前ご紹介したスィートチェストナット(第34回)が効くのは、生きるのがとてもつらく苦しい心の状態です。その辛すぎる状態を通り越してしまうと、逆に、人生に無気力、無関心、無感動になってしまいます。このレメディは、そんな気持ちに効きます。人生、もうどうでもいい、何をしても変わらないし、もう何もしたくない、そんな諦めの気持ちです。
引きこもって外界と接触をしようとしない、いわゆる引きこもりの大人・子供にも適しています。
ワイルドローズのレメディをとると、無関心・無気力・無感動が少しずつ和らぎ、自分の周りの物事の変化を自然と受け入れ、興味が湧いてくるようになります。そして自分でもこの状態を脱することができるんだ、人生を楽しんでもいいんだ、などの人間らしい感情が戻ってくるでしょう。今の状態から一歩抜け出せる、なんらかの人生の選択ができる、そんな気力が湧いてくるでしょう。それは若干時間がかかるかもしれませんが、何も期待せずに飲み続けて欲しいレメディです。
人生に価値を見いだせていないため、ワイルドローズのレメディがメインに必要な方はカウンセリング等のセッションに自ら来る方は少ないです。家族や友人がこの状態に気づき、レメディを勧めてあげて欲しいと思います。
フラワーレメディは自然の花のエネルギーを転写したものですので、安心してお子様、ペット、赤ちゃんにも使えます。プラセボ効果ではありませんので、人により効果の表れ方の早い・遅いはあるかしれませんが、是非挑戦してみてください。
今までのレメディとキーワード:
- ウォルナット(第1回): 環境の変化に対応する
- インパチェンス(第2回): 他人のスピードに対するイライラを解消する
- チェストナットバッド(第3回):同じ間違いを繰り返さない
- オリーブ(第4回): 心身共の疲れ
- ホーンビーム(第5回):先延ばしにしない
- ミムラス(第6回):不安や恐れ
- レスキューレメディ(第7回):緊急時
- ハニーサックル(第8回): 過去への執着
- チコリー(第10回):相手をコントロールしたい
- セラトー(第11回):自分の判断を疑う
- ヴァイン(第13回):相手を自分の思う通りにしたい
- ゴース(第14回):希望が持てない
- マスタード(第15回):理由のわからない鬱
- ビーチ(第16回):自分とは違う考え・行動への批判
- ヘザー(第17回):他人の話も聞く
- ホワイト・チェストナット(第18回):頭を休め
- ロック・ウォーター(第19回):完璧主義がつらい
- ロックローズ(第20回):パニック、強烈な不安
- アグリモニー(第21回):悩みを外に出さず明るく振る舞う
- レッドチェストナット(第22回):愛する人への過剰な心配
- セントーリー(第23回):Noと言えない
- クレマチス(第24回):集中できない
- アスペン(第25回):理由がわからない恐れ
- ホリー(第26回):嫌悪感、嫉妬、猜疑心
- クラブアップル(第27回):心身について神経過敏
- バーベイン(第28回):正義感が強すぎ
- ウィロー(第29回):私は被害者
- ラーチ(第30回):自信がない
- スィートチェストナット(第34回):生きるのがつらい
- ウォーターバイオレット(第35回):人に会うのがしんどい
- ワイルドオート(第36回):人生の方向性がわからない
- エルム(第37回):プレッシャーに負けそう
- オーク(第38回):頑張りすぎない
- チェリープラム(第39回):自分をコントロールできない
- パイン(第40回):自分を責めてしまう
- ゲンチアナ(第41回):失敗に負けない勇気
-
スクレランサス(第42回):心が揺れ動く
下記にご紹介するバッチ・フラワーレメディ入門講座では、38種類のレメディのシンプルな使い方もマスターできます。自分と家族の心の健康のために、一生使えるレメディの知識を学んでみませんか?
バッチ・フラワーレメディ入門講座
英国バッチセンターの教育システムに基づき、38種類のフラワーレメディの選び方・使い方だけでなく、バッチ博士の、身体・精神・感情の健康についての信条や哲学も学びます。
次回の講座は、2021年3月に予定しています。お問合せは、lavitasingaore@gmail.com まで 。
たった38本のレメディですが、約3億通りもの複雑な感情に効きます。各レメディの特徴、そして選び方を、丁寧にお伝えします。
「星と花で叶える幸せ体質の作り方」プロジェクト
人間関係のストレスを、星(エレメントマトリックス®︎)で自分や相手の思考・行動パターンを理解し、花(フラワーレメディ)でネガティブな感情を癒す、そんなプロジェクトです。ケーススタディの動画配信、講座、お茶会等、有益な情報をお届けしています。
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