ホーカーフードの魅力にはまり200店以上を食べ歩いたYUMIの独断と偏見で選んだおすすめグルメシリーズ
【Hawker-holic vol.10】
一度食べたら病みつき必至のローミー (鹵麺)編
ホーカーで真っ黒なスープの麺料理を見かけたことはありませんか?あの麺料理の名前はローミー。見た目は強烈ですが、食べてみると案外日本人好みでハマる人続出です。今回はローミーのオススメ店をご紹介します。
WHO AM I?
yumi :
シンガポールに来て以来、ローカルフードにはまり、ホーカー開拓を開始、現在では200店を超えるホーカーを食べ歩き、美味しいお店を発見するのが日々の楽しみグルメ女子。
おすすめ店1:Xin Mei Xiang Zheng Zong Lor Mee 新美香卤面
ミシュラン・マカンストラ掲載店
ローミーと言えばこの店を外すわけには行かないという有名店。
いつ行っても行列していますが、ある日ふとみるといつもより列が短め。これはチャンス!と列に並びました。並んでいると店員さんが注文を聞きに来てくれます。
メニューはローミーだけなので選ぶのはサイズと麺の種類、持ち帰りかここで食べるかどうか。サイズは4.5.6の3つで具の種類や量が違うようです。
今回は真ん中の5ドル。麺はノーマルの平打ち麺(ヌードル)の他ビーフンも選べます。
列の進みはあまり早くなく、大量に持ち帰る人もいるので運次第ですがおよそ1人1分程度です。自分の番がくると商品を渡されます。内容はちゃんと確認してくれました。チリと黒酢がいるか聞かれ、お姉さんがかけてくれるシステム。
トッピングはもやし・ほぐした魚・煮卵・生にんにくすりおろし・チリ・中国セロリ(結構セロリの香りがするので苦手な方は避けた方が無難)黒酢。
ほぐした魚はかなりたっぷり乗っています。骨が隠れていたので食べるときは気をつけてくださいね。
スープはとろみの少なめなスープタイプ。八角はさほど強くなく、万人ウケする味です。
黒酢を自分でかけられませんが、爽やかな酸味が効いていて思ったよりもさっぱり。そこに生にんにくとチリがガツンとパンチを加えます。
魚自体はパサパサしているのですが、とろみのあるアンに絡めるとちょうどいいバランスに。そこにもやしがシャキッといいアクセントになっています。
麺は程よくコシが残り、もっちりとしていていい食感です。
熱々でとろみのあるスープが絡むのでやけどと汁跳ねに注意!汗だくになりながらあっという間に完食。これは行列も納得の美味しさでした。
料金
- ローミー(中):5ドル
味 :★★★★★(文句なし)
アクセス:★★★★★(駅からもバス停からも近い)
混雑 :★(忍耐必要)
値段 :★★★(普通)
Xin Mei Xiang Zheng Zong Lor Mee
新美香卤面
51 Old Airport Rd, #01-116, Singapore 390051
金~水 6:00-14:00 木曜定休
※不定休で休む場合があるのでフェイスブックをチェック
https://www.facebook.com/xinmeixianglormee/
おすすめ店2:178 Lor Mee 鹵麵178
ミシュラン・マカンストラ掲載店
チョンバルマーケットに2軒あるローミー屋さんの一つ。私がみた限りもう一軒の方が行列が長くて人気の様子なのですが、私の一押しはこちらのお店です。
とはいえこちらも人気の一店、お昼時には長い行列ができます。
今回は4ドルのサメ入りを注文。
こちらの特徴はなんといっても具として乗っているサメのナゲット。
最初はサメ!?と思いますが、食べてみると淡白であっさりとした白身なのにしっかりした味付けでカリカリにあげられた衣とベストマッチ。とても美味しくペロリと完食。
なお、3ドルを頼むとサメが乗っていないので注意!
他にも豚肉・かまぼこスライス・もやし・カリカリしたもの(何か不明)と具沢山です。
お店の前には細かくみじん切りされたにんにく・刻んだ中国セロリ・唐辛子・チリ・黒酢が置かれており、どれでも好きなだけ自分好みに入れることができます。黒酢好きな私はドバッと沢山黒酢をいれるのですが、これが少し甘めのスープとマッチして美味しいんです!生にんにくとチリはアクセントとなり、中国セロリは爽やかさをプラスしてくれます。
スープの粘度は高めで、麺は少し柔らかめ。そこにカリカリが加わる絶妙なバランスです。八角の香りもあまり強くありません。
チョンバルマーケットはアクセスがよく日本人に慣れておりかつ比較的綺麗です。ホーカー初心者だけどローミーに挑戦したい・・・!という方はこちらからがオススメです。
料金
- ローミー(サメ入り):4ドル
178 Lor Mee 鹵麵178
30 Seng Poh Rd, Singapore 168898
Tiong Bahru Market #02-23
水~月 7:00-14:30 火曜定休
味 :★★★★(黒酢や香草入れ放題が嬉しい)
アクセス:★★★★(結構便利)
混雑 :★★★(昼時はちょっと並ぶし回転はよくない)
値段 :★★★★(具がたっぷり)
おすすめ店3:Ma Bo Lor Mee
アンモキオの駅からバスで数分、ほぼ地元の方しかいないと思われる小さなホーカーにあるストール。
店名は麻婆ローミーですが、有名なのは『フィッシュローミー』。周囲も見た限り全員フィッシュを食べていますので私もフィッシュで注文。にんにく、黒酢、チリはセルフなので自分でお忘れなく。
揚げたてのフィッシュは少し厚めの周りの衣がサクサクで魚の身はふわふわ。
麺は少し柔らかめでスープは混ぜるとそれほどトロミが強くありません。
スープを全部飲み干せそうな優しい味のローミーなので、パンチが足りない方はにんにくを多めでどうぞ。少し甘めなので黒酢は入れたほうがいいと思います。
女性なら3ドルでちょうど良い大きさ、男性だと少し少ないかもしれません。具は多くはないですが、値段の安さを考えれば充分かな。近くにあったら通うだろうなと思うローミーでした。
フィッシュはそれだけで注文する事もできます。持ち帰りで大量買の方も多かったですね。他にも島内でいくつか支店を出していますので、みかけたら挑戦してみてください。
料金
- フィッシュフライドローミー:3ドル
Ma Bo Lor Mee
527 Ang Mo Kio Ave 10, #01-107, Singapore 560527
味 :★★★★(フライ美味しい)
アクセス:★★★(駅からそこそこ距離あり)
混雑 :★★★(並ぶけれど回転は悪くない)
値段 :★★★★★(安い)
おすすめ店4:Zhi Xiang Special Lor Mee
トアパヨの駅からバスで数駅、HDBが立ち並ぶローカル感漂う日本人はまず見かけない小さなホーカーセンターにあるこちらのお店。
揚げたヤム芋が具として乗っている珍しいローミーです。
NO MSG。
サイズは大小二つですが、量は多くないので、ヤムが別盛りになる大がオススメ。
麺は4種類ありますが店頭に並んでるので指差してでOKです。黒酢は入れてくれますがチリと生にんにくは聞かれるのでお好みで。こちらのチリは辛めなので苦手な方は別盛りにしてもらうといいと思います。
混ぜる前にまずヤムを一口。カリカリと香ばしくてその味はまるでベビースターみたい!これでビールが飲めてしまいそうです。カリカリを楽しみたい方はローミーを混ぜた後にトッピングとして、しっとりさせるのが好きな方は全部混ぜ込んでと思い思いに楽しめます。それ以外の具は中国セロリ、シュレッドチキン(スープ作成時のもの)、蒲鉾、ねりもの(味が濃いめで美味しい)、卵、もやしとオーソドックス。
黒酢はそれほど強くなく、八角が強めに効いてるスープです。スープの粘度は高めですが熱くはありません。麺の硬さも普通。お手本のようなオーソドックスなローミーにヤムが新鮮味を加える美味しいローミーでした。
ホーカーの横は鳥かごをかけて鳴き声を鑑賞しあう?場所のようで地元の方がのんびり楽しんでいました。訪れた際にはこちらも必見ですよ。
料金
- M:5ドル(S:4ドル、L:6ドル)
Zhi Xiang Special Lor Mee
智翔特制滷麵
#01-49, 93 Lor 4 Toa Payoh
5:00-14:00
味 :★★★(ヤムがパリパリ)
アクセス:★★★(バス)
混雑 :★★★★(お昼時は少し並ぶ)
値段 :★★★(普通)
見た目の強烈さから敬遠する方も多いかと思いますが、ローミーはどこか日本人が懐かしく思うようなそんな料理です。気になる方はちょっとだけ勇気をだして、是非是非チャレンジしてみてくださいね。
※マカンスートラの箸
みなさんご存知のレストラン評価ガイドブック、ミシュラン。シンガポールにはそのB級グルメ版ともいえる「Makansutra」(マカンストラ)があります。
Makanは「食事」sutraは「経典」を意味し、食の経典というその名の通り、多種多様なローカルグルメをジャンル分けして評価している必携ガイドブックです。
多少の高級店も載っていますが、掲載されているのは庶民的なお店やホーカーが中心。ミシュランが星の数でお店を評価するのに対して、マカンストラは箸の数で評価します。
使い方は簡単、料理の名前がABC順に並んでいるので目当ての料理を探すだけ。こんな料理もあるのね〜なんてみているだけでもワクワク。ホーカー巡りをしてみたいなら、持っていて損はありません。掲載店はストールの前にマカンストラのマークが貼られていることも多いので、ホーカーに行ったらチェックしてみて下さいね。
最後にホーカー初心者へのアドバイス!
ホーカーについたらまず席を確保します。方法は簡単、ティッシュを置くだけ。混んでいる時は相席をお願いされることも多いです。逆に相席をお願いしても使っていなければ快く使わせてくれます。嫌だなぁという方は、お昼などのピークを外して行くといいですよ。
大抵のホーカーでは食器を片付ける専門の人が片付けてくれるのですが、日本人の感覚だと適当だなぁと感じるかもしれません。机や椅子を拭くためのウェットティッシュを用意して置くと完璧です!私はホーカーに行くときはダイソーで買ったフローリングワイパーを必ず持っていきます。
言葉が通じないかも・・汚いかも・・など最初は抵抗があるかもしれませんが、一度ハマると抜け出せなくなるのがホーカーの魅力。一見愛想のなさそうなアンコー(おじさん)やアンティー(おばさん)も、話しかけると優しく親切なことが殆どです。
是非シンガポーリアンに混ざってのディープなローカルフードを体験してみてください。
※お店の情報は記事公開時点のものです。お店が変わっていたり、値段が変わっていたりすることがあります。