シンガポールにはいろいろなミュージアムがありますが、実は多くのミュージアムで無料の日本語ガイドに参加できるって知っていますか?
初めてミュージアムを訪れる際や、日本からのゲストをアテンドするときも、より深く理解しながら効率的に回れる日本語ガイドはとってもオススメ!
常設展だけでなく特別展でもガイドを行うことがありますので、要チェックです。
※各美術館・博物館への入館料はかかります(一部のギャラリーを除く)
① National Museum of Singapore (シンガポール国立博物館)
この国の歴史、文化を知るにはまず一番に訪れたい、シンガポールを代表する博物館。
1887年に建てられた白亜の美しい建物には、シンガポールがテマセクと呼ばれていた14世紀から、植民地時代、占領下時代、独立の過程、現代に至るまでのさまざまな展示品が並びます。
日本と関わりの深いセクションもあり、日本人として必ず知っておいた方がよい歴史を学ぶ機会にも。歴史以外にも、シンガポール人アーティストの現代アート作品や日本のチームラボによるデジタルアートを体感できる展示エリアも。さらに利用しやすいカジュアルなカフェや、センスのいいアイテムが揃うミュージアムショップも併設、人気のスポットです。
日本語ガイド:
◆常設展ヒストリーギャラリー
月〜金曜・第1土曜 10:30〜(定員:15名)
◆アートツアー
火・木曜 13:00〜 (定員:15名)
集合場所:正面玄関入って左手(ガイドの案内板あり)
シンガポール国立博物館
住所:93 Stamford Road
開館時間:10:00-19:00(最終入場18:30)
開催中の特別展:
「Semangat Yang Baru (セマンガット・ヤン・バル)」(〜10/29) 、「Now Boarding」 (〜11/19) ※本特別展2展の日本語ガイドはありません。
※2023年9月以降、改修工事のため閉鎖になるギャラリーがあります。最新情報はサイトで確認を
② Asian Civilisations Museum(アジア文明博物館)
「クロスカルチャー」をテーマに、東西の文化がどのように行き交い、影響しあってきたのかをさまざまな展示品で紐解いていきます。
現在10ギャラリーあり、9世紀の沈没船から引き上げられた品や陶磁器などの交易品、古代宗教、アジアのジュエリー、テキスタイルなど幅広いジャンルの展示品を鑑賞することができます。
アジア全域の文化を網羅する世界でも数少ない博物館。ギャラリーも展示数も多いので、初めて訪れる場合は何を見ていいのか迷うことも・・・。
そんなときはまず日本語ガイドに参加してみると、見どころポイントが掴めます!
日本語ガイド:
火〜金曜および第2土曜 10:30〜(定員:15名)
集合場所:1階中央ロビー、右手階段の下(ガイドツアーの案内板あり)
アジア文明博物館
住所:1 Empress Place
開館時間:10:00-19:00、金曜のみ10:00-21:00
開催中の特別展:
「ANDREW GN: FASHIONING SINGAPORE AND THE WORLD」(〜9/17)
※本特別展日本語ガイドはありません。
③ Peranakan Museum (プラナカン博物館)
4年間のリノベーションを経て、2023年ついに再オープン。
数百年前から貿易の中継地点として栄えたシンガポール周辺地域では、中国やインドなどから商人や旅人がやってきては、定住し、地元のマレー人と結婚、子孫を残すようになりました。
この土地で生まれたこうした子孫たちは「プラナカン」と呼ばれ、異国の文化と地元の伝統文化が融合した、独自の華やかな世界を生み出していきます。
受け継がれてきた家具や、鮮やかなパルテルカラーの食器類、刺繍やビーズの装飾品、ジュエリーなど、心ときめくものが並び、眺めるだけであっという間に時間が経ってしまう必見の博物館です。
3フロア、9つのギャラリーをまんべんなく巡ります。
日本語ガイド:
火・水・金曜 10:30 〜 (定員:15名)
集合場所: 1階ロビー奥のベンチ付近
プラナカン博物館
住所:39 Armenian Street
開館時間:10:00-19:00、金曜のみ10:00-21:00
④ Singapore Art Museum (シンガポール美術館別館SAM at TPD)
主にシンガポールおよび東南アジアの現代アーティストの作品をフィーチャーする美術館。
本館は現在リノベーションで休館中のため、別館としてSAM AT TPD(SAM・アット・タンジョンパガー・ディストリパーク)が開館中です。
シンガポールの海運港のひとつであるタンジョンパガー・ターミナルに隣接する倉庫ビルの中にあるスペースでのアート体験も新鮮です。
日本語ガイド:
特別展ガイド実施予定。
詳しくは「ミュージアム日本語ガイドグループ」のブログにて案内(https://jdguide.exblog.jp)。
SAM at TPD
住所:39 Keppel Road
開館時間:10:00-19:00
開催中の特別展:
現代アート特別展3展―「Lila: Unending Play by Jane Lee」、「SAM Contemporaries: Residues and Remixes」、「Hito Steyerl: Factory of the Sun」―が同時開催中(〜9/24)。
⑤ National Gallery Singapore ( ナショナル・ギャラリー・シンガポール)
シンガポールと東南アジアのアート作品において世界でも最大級のコレクションを収蔵するギャラリー。
旧最高裁判所とかつての市庁舎という2つのナショナルモニュメントを利用し、2015年シンガポール建国50周年に合わせてミュージアムとしてオープンしました。
日本語ガイドは月2回「Highlight of the Gallery」(ギャラリーハイライトツアー)を実施。建物の歴史や建築についての話と、常設のギャラリーの中からアート作品数点をガイドしてくれます。
建物外観の美しさもさることながら、館内もいたるところに歴史的エピソードや興味深い改修秘話、貴重な建築材があり1時間のツアーはあっという間。広い館内を回るので、ぜひ歩きやすい靴でご参加を。
レストランやカフェ、子ども向けのアートスペースもあり、小さな子ども連れの方にも人気のスポットです。
日本語ガイド:
第1・3木曜 13:30〜
(オンライン予約可)
集合場所:1階パダンアトリウム、チケットカウンター横付近
ナショナルギャラリー
住所:1 Saint Andrew’s Road
開館時間:10:00-19:00(最終入場18:30)
※ナショナルデーのリハーサルを含む期間の開館時間の変更やクローズについてはサイトでご確認ください。
ご紹介した1〜4のミュージアム(シンガポール国立博物館、アジア文明博物館、プラナカン博物館、シンガポール美術館別館SAM AT TPD)は「シンガポールミュージアム日本語ガイドグループ」のボランティアメンバーがガイドを行っています。
詳しいガイド日程やお知らせは下記公式ブログでも随時配信。
また、年に2回、4月と10月には新規メンバー募集も行っているので、歴史や文化、アートが好きな人、ゲストにガイドしてみたい!という人はトライしてみてはいかがでしょう。
【ミュージアム日本語ガイドグループ】
公式ブログ: https://jdguide.exblog.jp
さらに「シンガポール日本語ガイドグループ」が所属しているFOM(Friends of the Museums)はミュージアムやアート、文化に関心がある方は誰でもメンバーになることができ、半年ごとの会費でミュージアムへのフリーパス(該当ミュージアムはFOMサイトで確認を)のほか、メンバー限定のレクチャーやガイドツアーへの参加、会員誌といった特典が受けられます(英語)。