『ミキアムリタの水瓶座時代の愛と使命の創り方』
このコラムでは海外ママへ
世界のどこにいても自分らしく
「使命」と「愛」を両立する方法
をテーマに毎月お届けしていきます。
Miki Amrita(ミキアムリタ)
NVC SINGAPORE 代表理事
ジョージワシントン大学ビジネススクール
国際ビジネス専攻経営学修士(MBA)
プロフィールはこちらhttps://nvc.sg/miki/
こんにちは、ミキアムリタです
父親から受け取ったものなど、何もない
クリスマスに突然なタイトルですが、これは本当でしょうか?
親が離婚しようが、死別しようが、シングルマザーで出産しようが やはり、そこには父なるエネルギーがあったから 子供が生まれてくるわけです。
父親から受け取るものなど、何もない
というのは私が自分の母から受け取ってきた 無言のメッセージです。
母は当時の女性にしては珍しい分野での事業家で、わたしの父はずっと母から排除され私の人生とは無縁でした。
そんな中、やはり、縁のある人とは出会う仕組みになっているようで ある晴れた日、横浜元町の橋の上を通るお父さんを見つけました。
わたしは走って行って、出会いました。
そして、この出会いがあったからこそ私がいま生業としているNVCの日本初開催された集中合宿にも生まれたばかりの息子を連れて9日間も参加することもできました。
不在の父でも、こうやって突然30年ぶりに人生に登場し、また、必要なタイミングで去っていきました。そんな父でしたが、わたしはお父さんが大好きでした。
本来なら一番初めに無条件に愛することを許されているはずの父親が自分の元から、何度も去っていくのを体験するのは過酷です。
そこに愛があるとは知りながらも、肉体で触れられなければ、目で見えなければ無い物同然として扱ったほうが心が処理しやすい場合もあるでしょう。
物理的喪失よりも、精神的喪失の与える苦しみは、複雑で過酷です。
いま居ない パパ
待っていても帰ってこない パパ
抱っこしてくれない パパ
遊び相手として到底あてにできない パパ
頼れない パパ
守ってくれない パパ
そんな不在の父親を恋しがり、求め続けるよりもいっそ自分の愛する能力を、愛されたいと願うことを 見てもらいたい 聞いてもらいたい という愛にまつわる全ての渇望をいっそ無いものにしてしまうほうが楽かもしれません。
そして、封印したまま話が終わればスムーズなんですが、いずれ、その子が大人になる
そして、その子は子供時代に封印した全ての渇望を刺激する人を好きになったり、恋人やパートナーにしたりということがよく起こります。
なぜなら、私たちが恋愛やパートナーシップ間で欲しがる愛(苦しみの伴う愛)は両親から欲しかったけど、もらえなかった愛、報われない愛の原型として心に残っているからかもしれません
お父さんからの愛を求め、飢え続け、渇望し続けていれば、その渇望と引きあう何かを持った相手と出会うでしょう
わたしは愛に飢えている
しかも、父親からの愛に飢えている
という初期設定で人生を体験しにきた魂たちは、人生の後半では、何を学び得ていくのでしょうか?
人は、初めみんな無垢なまま、生まれてきます。そして次第に周りの環境に汚染され、その無垢さを失っていきます
この世に生まれた以上、この人生という旅を無傷で通り抜けるのは不可能だし それじゃ、わざわざ生まれてこなくてもいいわけで(笑)
明治時代に生まれ西田哲学を練り上げた西田幾多郎は「哲学の動機は『驚き』ではなくて、深い人生の悲哀でなければならない」といいました。
感情は移ろいやすく、とくに 嬉しい、楽しい という快感情は長くは続きません。彼がいう哲学の動機が深い人生の悲哀というのは、個人的に馴染みのある燃料だったりします。
喜びや楽しさとは違い、何か大切なものや人を失った悲哀は持続するからでしょう
悲哀を燃料に自分の道を進むとき、情熱が慈悲に変換されたとき、私たちが包み込むものは希望に満ちた光だけではなく 真っ暗闇の中にしか存在しえない強烈な可能性をも含みます。
それが人間の成長とは失くしたものから学んだり、生育過程で受けてきた傷や痛みを変容させていくことだと言われる所以でしょう。
さらにその生育過程で受けた傷や痛みを癒すことが出来たなら、その傷はそのまま私たちが使えるギフトになったりもします。
そして、そのギフトを磨き、使える形にして与え続ければ、それが一番の命の使い方としてミッションの矢は耕されたハートに降るでしょう。
そうすれば同じような傷で苦しんでいる人たちをサポートすることだって十分可能になりますから無駄な傷や痛みは人生には無いと思うし
成就しない恋愛やパートナーシップでさえ、ひとりでは決して開封することはなかった心の闇を、ふたりで光に変えていくために出会うのなら無駄な出会いだってないのでしょう
もし、そうだとしたら、やはり惹かれ合うにはそれなりの意味があり、ご縁があり、解消されるべき業があります
もうすぐクリスマス
子供達にはどんなプレゼントよりも そして夫婦間がどのような状況であろうとも
母である私達が、父と母、両方から同じように子供たちが受け取るものは山ほどあるのだということを偏りなく伝えること
そうでなければ子供は自分の半身である父からのエネルギーと上手く交流することができず無意識に苦しみます。
また、不在だった父の幻を投影して愛する誰かは、報われない愛の典型でも愛さずにはいられず、苦しくても中毒的でしょう。
そんな報われない愛に苦しんできた全ての人へ、父不在で悲しみ、愛と父からの保護を渇望してきた仲間たちへ
正十字をクリスマスプレゼントします。
あなたのハートの中⼼に、正⼗字の中⼼があると想像して宇宙のキリストエネルギーをこの正十字から受け取ってみてください。
宇宙から降り注ぐ聖父性のエネルギーを受信できるでしょうか?
単なる人間からの愛と保護をはるかに超えた歪みのない聖父性のエネルギーはいつでも降り注いでいるのですが、受信機がなければ受け取れないのも事実です。
渇望から伸ばしていた手をそっと、自分の胸にあて内側にある愛の源泉を開きます。
老師が傷を開き、観音がそれを癒すように、生傷を負ったからこそもたらせるエネルギー的な儀式を行います。この世はあなたが心配する程には危険な場所ではありません。
誰かの他の胸の中に安住の地を求めるのではなく、自分のハートの中に安全な居場所を見つけること。この場所から湧き出る水は、あなたの渇きを永遠に潤すでしょう。
対称的に、この場所以外から湧き出る水を求めれば、海水のように飲めば飲むほど乾くかもしれません。
自分の中の愛と力の両方を使っていくことで、全ては整っていきます。
父不在で育ったあなたは、誰にも支配されずに生きることを誓った魂なのかもしれません。守られるということは、裏を返せば誰かの支配下にいるということ
来年は風の時代、水瓶座時代本番です。大きな権力に従う時代は終わり、みんながリーダーの時代がやってきます。あなたは、この新時代を生きるパイオニアかもしれませんね!
さて、引き続き来年もブログタイトルに水瓶座時代と付いているからには風の時代を生きるというのが、本当にどういうことなのか?ということを、小手先のテクニックではなく、生きることを通じて分かち合いたいと思っています。
そんな思いで書いている、不定期この上なく、つたない私の文章を読んでくださった皆さま。本当にどうも有難うございました。
みなさまの心の中が平穏で、幸せいっぱいなホリデーシーズンになりますように。
正十字の中心から溢れる愛と感謝を贈ります
メリークリスマス💛
世界中の子供たちと、お父さん、お母さんが、幸せでありますように
ナマステ
わたしの中の神が あなたの中の神を 見つめています
NVCシンガポール代表
ミキアムリタ 拝