第5回のテーマは「新しい講師の就任」
M.A BALLETは、2023年1月、新任講師ミラ・ロザンスキーを迎えました。
しなやかでありながら、力強い踊りで、プロダンサーとして活躍してきたミラ。
テクニックや、女性らしい表現力に加え、怪我のない踊りかたにも精通する彼女が講師陣に加わり、M.A BALLETのレッスンはますます充実した内容へとパワーアップしつつあります!
生徒一人ひとりに寄り添い その人の身体に合った、怪我のない踊りを伝授
ドイツに生まれ、ライプツィヒ歌劇場のバレエ学校やハンブルク・バレエ学校で学んだミラ・ロザンスキー。プロのダンサーとなり、古典から創作まで幅広い作品を踊るかたわら、学校での指導も始めました。そこで出会ったのが、怪我をし、リハビリを必要とした若きダンサーたち。
「わたし自身も膝の怪我により、5回もの手術を経験しているんです。怪我から復帰し、再び踊れるようになるにはどうしたらいいのか。それまでも自分なりに調べ、勉強していましたが、回復を目指す子どもたちの姿を見て、スイスのベルン大学でダンス科学を体系的に学び、研究を進めることを決心しました」(ミラ)
同大学の修士号を取得したミラは、2016年以降、ヨーロッパの数々の名門バレエ学校で教鞭をとり、怪我なく踊るにはどのように身体を使うべきかを軸に指導にあたったと言います。
「『バレエの脚の基本はターンアウト(外旋)だ』といったようなルールを、ただ言って聞かせるのは簡単。でも、人間の身体は一人ひとり、みんな違うんです。その人の脚においては、どうしたら無理なくターンアウトが実現できるのかを、個別に説明するようにしています」(ミラ)
直近では教えの場を香港へと移し、多くのアジア人生徒を指導していたそう。そして、彼女のレッスンでは、それぞれの身体の特徴や癖が見極められ、正してもらえると評判に。そのため、個人レッスンの希望者が絶えなかったといいます。
根本的な身体づくりを行うクラスを新設! 力強い身体を育み、自由な表現力を手に入れる
さまざまな場所で指導経験を経て、2023年初頭、長らく交流のあったM.A BALLETの創設者・渡辺真有のもとへやってきたミラ。
「身体を強くすることは、怪我を予防するとともに、自由な身体表現力を生み出します。強い身体を手に入れるために重要なのが、プリエやタンデュといった、バレエにおける基本動作。こういった基礎を、誤魔化さず、本当の意味で正しくできるようにすることが大切です」(ミラ)
そこで、子どもクラスでは基礎を徹底。さらに大人向けにも「フロアバー&ベーシック」クラスを新設しました。
「フロアバー&ベーシッククラスは、主に仰向けやうつ伏せの状態で行います。こうすることで無意識に起こる身体の歪みや巻き肩を意識しやすくなります。また、たとえば立っていると骨盤の位置がずれたまま脚を動かしてしまったりするものですが、お尻と腰を床につけて同じ動作を行うと、そのズレに気がつくことができます。実はプロダンサーでも歪んでいることがあるんですよ。床の上では、嘘はつけません(笑)」(ミラ)
テクニックはもちろん、美しい顔の角度、腕の使い方など、女性らしい表現力を高めるポイント指南も、レッスンの随所に登場します。「ミラ先生のアドバイスによって、手の中指の使い方をちょっと変えただけで、手のラインが見違えるように綺麗になったような気がする」といった生徒の声も。
プロのバレリーナを目指す子どもたち、さらなるステップアップをはかりたい大人のかた、そして、怪我をしてバレエを断念せざるをえなかったかたにも、M.A BALLETのレッスンを体験してみていただきたいです。
Milla Rosanski
(ミラ・ロザンスキー)
ライプツィヒ歌劇場バレエ学校、ハンブルク・バレエ学校卒。CINEVOXジュニアカンパニー、マインツ歌劇場、リンツ・ミュージカルシアターにて活躍。ベルン大学ダンス科学科にて修士号を取得したのち、欧州、香港のバレエ学校で指導を行う。
スクール情報
バレエ
M.A BALLET
対象:大人|子供(3歳~)
英国「セントラル・スクール・オブ・ロンドン」を⾸席で卒業し、プロとして活躍した渡辺真有が2014年に設⽴したインターナショナルバレエスクール。クラシックバレエを学ぶ⽣徒の可能性を最⼤限に引き出し、バレエを通じて⾃分を表現する喜びや感動を、みんなで分かち合うことを⼤切にする。
545 Orchard Road, Far East Shopping Centre 238882 #15-12
オーチャード駅 徒歩5分
https://www.maballet.com