明日ちょっと誰かに話したくなる色のお話 vol.25 ~あなたが知っている色は本当の色ですか?記憶色のはなし~

ラブバードカラーサロン主宰
パーソナルカラーアナリスト

小川良子

色彩検定1級
カラーデザイン検定1級

旅行で訪れたシンガポールに恋し、再度渡星。日本語教師としてのキャリアをスタート。その後、シンガポール人と結婚し、主人の転勤に合わせて日本、中国と生活の場を移す。

上海で暮らしていたときにパーソナルカラーアナリストに出会い勉強を始める。

2018年にシンガポールへ帰国し、現在は「色の力を使って、内面と外見を応援する」をモットーにBedokの自宅のラブバードカラーサロンにてカラー診断やレッスンを行う。  

3月は卒業や旅立ち、別れの季節。

友と離れるさみしさと、新しいスタートへの期待とで揺れる心に寄り添うように(日本では)桜が咲き始めますね。

皆さんは「桜の絵を描いて」と言われたらどんな色を使いますか?

おそらく、このようなピンク色で塗られるのではないでしょうか?

実は、日本で一番多く見られるソメイヨシノの花はほぼ白に近い色!

 

 

この違いは記憶色といって、私たちが実際よりも鮮やかに桜の色を強調して記憶しているからなのですね

 

忠実に色を再現した白っぽい桜並木では、人は『桜らしさ』を感じにくいため広告やテレビではピンク色を濃くして記憶色の方に寄せているのだとか。

それらを目にすることでますます一般的なイメージとして広まっていきます。

 

 

同じように、人の肌の色も『より明るく白く』記憶する傾向があり、

「あなたの肌色は?」と聞かれると、ほぼ全員が実際より色白だと認識しているそうです。

見慣れているはずの自分の肌の色でさえ、理想のフィルターを通して見ているのですね。

と言うことは、クローゼットのお気に入りの服も改めて写真に撮ってみると今までとは違った印象が生まれるかもしれません。

 

 

一方で似合う色は加工なしで写真に写った色、

つまり第三者から見て肌や髪などと調和している色ということになります。

もしも、ベストではない色の服やメイクの印象で人の記憶に残ってしまっていたら・・・⁈

 

好みとは別に、あなたを一番きれいに見せる『似合う色』を知り、本来の自分らしさを表現してみませんか?

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