シンガポールを代表するトップソムリエから楽しく学ぶ大人のたしなみコラム vol.8 ~ソムリエコンクールって何をするの?~

こんにちは! いつも決断と行動が遅れてしまう、うっかりソムリエ、渋谷です!

毎年この時期になると、恒例のソムリエコンクールが幾つか開催されます。

さて、今年も例年通り案内が届き、締切日まで時間もあるしと、忙しさにかまけていたのですが、いざ申し込もうとしたところ、定員オーバーw

予想以上に参加申し込みが多く、締切日前に締め切られたようです。

締め切りまであと10日はあったはずなのに、こんなことは初めてです。

何はともあれ、コンクール参加者が増えることは、ソムリエ界活性を考えると非常に嬉しい事です。

それにしてもうっかりし過ぎました…

出場できない以上は、今年は応援に徹します!

ところでソムリエコンクールって何をするか知ってますか?

コンクールの他にもコンペティション、コンテスト、チャレンジ、などなど呼び方は色々ありますが、規模の大小はあれども優劣はなく、どれも大会という意味ですので、ここではコンクールで統一しますね。

3年に1度の世界ソムリエコンクールや、毎年行われている各国各地のコンクールワインスクールやワインショップ主催のコンクールなど、様々なレベルのものが開催されています。

その内容ですが、どんなコンクールでもやること・求められることはほぼ同じで、筆記から始まり、ブラインドテイスティング実技などがあります。

とは言っても、同じブラインドテイスティングでもいくつか種類があったり、実技だって観客の前で披露するわけですから、緊張しないわけがありません。

 

ワインコンクールってどんなことするの?と聞かれることも多いので、今月は響きの格好いいフランスワインコンクールを例に、フランスワインと一緒にご紹介いたします。

ちょっと長いですが、予選から決勝の内容、そしてちょっとした舞台裏まで教えちゃいます♪

これを読めば、今後ソムリエ達のサービス中の動向が気になること間違いなし!

渋谷 大輔(しぶや だいすけ)

2020年 アジア – フランスワイン ベストソムリエコンクール 準優勝
SUN with MOON Japanese Dining & Cafe所属

<資格>
Certified Sommelier by Court of Master Sommelier
WSET Advanced Certified in Wine & Spirits
インターナショナルワインチャレンジ酒部門 准審査員
WSET Advanced Certified in Sake

<受賞歴>
2019年 シンガポール – フランスワイン ベストソムリエコンクール優勝/アジア大会シンガポール代表
2019年 シンガポール – アメリカワイン ベストソムリエコンクール優勝

~予選~

コンクールと言えば何事もまずは予選から、そしてワインの場合は間違いなく筆記試験からスタートします。

多い時には200問以上の問題がありますが、基礎知識に始まりマイナーな山脈や川の名前、生産地域の白地図が出されたりします。

基礎知識問題としてよくあるのが、

生産地域Chateauneuf-du-Pape (シャトーヌフ – デュ – パプ)で使用可能なブドウ品種を全て書きなさい

と言うように、地域ごとの特色を聞かれたりします。

答えはブドウの名前を羅列するだけでいいのですが、わかりますか?

タイプ:辛口
色:
ブドウ品種:80% Grenache, 20% Syrah (80% グルナッシュ、20% シラー)
原産地呼称または生産地: Châteauneuf-du-Pape (シャトーヌフ・デュ・パプ)

 

これはコンクールだけではなく、あらゆるワインの資格試験で定番の問題でもあります。

この写真のワインは2種の黒ブドウしか使用されていないようですが、求められている答えとなる、“認可されているブドウ”は全部で13品種 (正確には18品種)あります。

長くなるので答えはご自身でお調べください。

この時間は無心でブドウ品種を書き続けなければなりません…。

 

 

もう一つ筆記から面白い問題を。

卵、胡椒、ハム…など料理の材料や分量が書かれており、ご丁寧に作り方も書かれています。

料理名も表記されていると思いましたが、

この料理に合うワインは何でしょう?

という問題です。

 

ワイン名はもちろん、なぜそのワインがこの料理に合うのか、も明記する必要があります。

これは先月のブログで紹介したようなテクニックが必要になります。

 

そして筆記試験が後半に差し掛かる頃、ブラインドテイスティング用のワインが配られます。

筆記試験の時間内に行われるため、ペース配分が非常に重要になってきます。

しかもアルコールが入ると頭が働かなくなる、という方は要注意です。

 

これは私の講座で使用しているコメントシートの通り答えれば大丈夫なので、講座に参加されている皆さんならクリアできちゃうかもしれません。

とは言っても、それ以上に細かく、どの地域の何のブドウなのか、収穫年は、提供温度は、合う料理は、などなど書き込む必要があります。

例えばこのワインが出されていたとしたら…

タイプ:辛口
色:
ブドウ品種:Chardonnay (シャルドネ)
原産地呼称または生産地:Chablis (シャブリ)

という基本情報に加えて、
提供温度:10℃∼11℃

グラス:中程度の大きさで飲み口がやや狭いタイプ

料理:定番の生牡蠣

その他:提供時のエアレーション (カラフェなどに移し空気に触れさせる作業)は必要なし

など、答えられうる限り書き殴っていきます。

このような感じで、あまり表舞台に上がらない予選は、およそ2時間かからない程度でひっそりと行われております。

かなり難問だらけではありますが、ここを勝ち抜いた選手達だけが、次のステージ(または決勝)へ進みます。

この後は決勝の場合を紹介しますが、決勝は1人頭の持ち時間が30分という短時間でありながら、予選なんて比べ物にならない程に凝縮されております!

 

~決勝~

決勝戦は観客の前でパフォーマンスすること自体が、最大の課題です。

壇上に上がると、観客が目に入らないくらい緊張しますし、しかも審査員10名くらいから厳しい眼差しが向けられます。

設定として多いのが、壇上にある2つのテーブルを、それぞれ数名ずつ審査員が座っているという状況です。

 

仮にテーブルAに6人、テーブルBに4人とします。

まず観客、主催、審査員たちに挨拶を済ませ、MCにAre you ready?と声をかけられたら最後、水を飲む以外は休むことを許されない、過酷な30分がスタートします。

私が初参加の時は、緊張のため、6つか7つあった課題の内ほとんどの問題が時間切れでクリアできず、気づいた頃には呆然と椅子に座っておりました。。。

さてさて、大体最初の方に出されるお題ですが、

スパークリングワインをテーブルAにサーブしてください

と言うもの。

 

これは基礎中の基礎の問題なのですが、どこかしらに引っ掛けがあったりします。

例えばスパークリングワインが数本用意されているけど、冷えているのはそのうち1本だけ、など。

しかもレディーファーストの国ですから、もちろん女性から注がなくてはなりません。

おまけに審査員の誰かがサービス中に質問してきますが、当然制限時間があるので、サービスに集中しつつ質問に答えなくてはなりません。

毎年スポンサーによって使用されるワインは異なりますが、シャンパーニュだったらラッキーです♪

何故かって?

残ったワインは終わった後に飲めるからです♪

タイプ:辛口
色:
ブドウ品種:Chardonnay (シャルドネ)
原産地呼称または生産地:Champagne (シャンパーニュ)

というように、毎回景気よく、スパークリングワインで幕を開けます。

この後の問題はどの順に出されるかはランダムですが、おおよそ以下のようなお題が続きます。

 

まずは紹介したいのが、私の大好きなチーズ問題!

チーズがお皿に5つほど並べられているのですが、それを見て触って味わって、名前・産地・原料(何のミルクか)・お勧めするペアリング(ワインだけに限らずアルコール飲料なら可)を淡々と答えていきます

およそ50種ほどのフランスチーズを頭に入れておく必要がありますが、知ってさえいれば難なく答えられるもので、しかもその8割程度は見ただけで答えられます。

実際とある大会では、写真を見せられただけの時もあるくらいです。

さて、例えばこのチーズの名前・産地・原料・ペアリングを考えてみて下さい

チーズに詳しい方なら答えられるかも?

何のチーズかわかりましたか?

この様に丸ごと出されることは滅多にないですが、チーズごとの特徴を残して出題されることがほとんど。

これは円柱型の真ん中に藁が一本入っているのが最大の特徴で、これを見れば、答えは一つしかありません。

 

名前はSainte Maure de Touraine (サント=モール・ド・トゥーレーヌ)と言い、ジャンヌダルクで知られるLoire (ロワール) 地方のもの。

いわゆるシェーヴルと呼ばれるタイプの、山羊チーズです。

山羊のチーズは若干癖があり苦手な方も多いかもしれませんね。

 

ペアリングは基本的に同じ産地のワインを合わせればOKです。

なのでこの場合の模範解答は、

ロワール地方からのSauvignon Blanc (ソーヴィニョン・ブラン)の白ワイン Sancerre Blanc (サンセール・ブラン)

となります。

他にもロワール地方からのワインであれば正解となりうるはずですが、ペアリングという点においては

赤より白、甘口より辛口を選んだ方がより完璧です。

タイプ:辛口
色:
ブドウ品種:Sauvignon Blanc (ソーヴィニョン・ブラン)
原産地呼称または生産地:Sancerre (サンセール)

と言うのを、全てのチーズに答えていきます。

 

次にアペリティフ (食前酒)のサービス

テーブルBの食前酒のオーダーを取り、カクテルとワインをサーブして下さい

という問題です。

 

え?カクテルも?

と、よく驚かれるのですが、ソムリエたるもの全てのサービスに精通している必要があります

これは世界大会でも必ず出題されるものですが、さすがにバーテンダーではないので、技術よりもレシピやサーブする手順などが重要視されます。

昔ながらのクラシックカクテルしか出ませんが、それでも60種くらいのレシピと、それに合ったグラスを覚えておく必要があります。

 

カクテル問題は、選手の手元を見ていると非常に面白いですよ。

作り方もバラバラ、材料も間違えていたりと、観客席からひそひそ声が聞こえてくることもよくあります。

ちなみに私は、ネグローニのお題でスイートベルモットをドライベルモットと間違えた、まさに苦い経験があります。。。

 

そして、ここでもやはり提供する順番が重要になり、仮に女性2人がスパークリングワインを頼み、男性2人がそれぞれ異なるカクテルを頼んだとします。

その場合、女性がスパークリングワインを頼んだからと言ってさっさとサーブしてしまうと、男性たちにカクテルが届く頃にはスパークリングワインは温くなり泡が抜け、女性に対して不適切なサービスとみられてしまい、これは大きな減点対象です。

というように、女性を立てながらも、いかに一緒に美味しく乾杯していただくためには、を常に頭で考えながら、挑まなくてはなりません

模範解答の一例は、カクテルを作る→女性にスパークリングワインをサーブ→男性にカクテルをサーブ→食前酒に合わせたおつまみをお勧めする、となります。

男性のカクテルは多少温くなっても、これが時間差なく乾杯していただける最良の一例となります。

 

ちなみにカクテルのお題は、シェイクが1つ入る場合が多いと思います。

慣れていないので、シェーカーを振っている最中ってかなり恥ずかしいんです…。

名前:Negroni (ネグローニ)
原料:Gin, Campari, Sweet Vermouth (ジン、カンパリ、スイートベルモット)
作り方:Build (ビルド)

詳しくは本職のバーテンダーさんへご確認ください!

 

 

他にも、これも間違いなく出題される赤ワインをサーブする課題。

再びテーブルAに、赤ワインをサーブしてください

というもの。

いつも思うのが、テーブルAはワインを2杯以上飲めるからお得だな、と…。

 

もちろんワインを開けるだけじゃなく、綺麗なグラスを配り、ホスト/ホステス (そのテーブルでワインを注文する人を指します)に説明し、必要であればカラフェに移し、など全てを正しい順番でスマートにこなす必要があります。

こればかりは日々の反復練習になるので、普段から基礎を積んでいる人こそ強いですね。

しかも、最初の問題同様、途中で色々質問されたりする場合があるので、やはり気を張って挑まなければなりません。

 

では問題、例えばこのワインを指定されたらどうするか。

タイプ:辛口
色:
ブドウ品種:Cabernet Franc (カベルネ・フラン)
原産地呼称または生産地:Bordeaux (ボルドー)

 

人によって順番は前後するかもしれませんが、おおよそこのような流れです。

まずはこのワインに合うグラスを配るわけですが、これも女性に先に配り、その後で男性に配ります。

しかも配り方は時計回り

これは、サービススタッフ全員が時計回りに動けば、事故は起きにくいという考えからです。

この場合ボルドーグラスが正解に限りなく近いでしょうね。

 

ワインは銘柄を指定されることもあれば、ワインセラーにそれしかないので“赤ワイン”とだけオーダーされる場合もあります。

セラーを開けラベルを確認し、ヴィンテージが若く澱もないと予想されるので、パニエという籠は必要なく、そのまま立てて抜栓して大丈夫そうです。

古いヴィンテージ(と想定する問題)の場合、必ず籠を使用し、澱が舞わないようにします。

必要な皿や道具を揃え、ホスト/ホステスにも確認してもらい、ようやく抜栓することになります。

 

ただ、ここで私が選んだのがCabernet Franc (カベルネ・フラン)100%という変わり種ボルドー

大会だったらラベルを見た時点で、嫌~な予感で身震いしてしまいそうです。

サービス中にどんな質問をされるのやら…。

 

と、これ以上は長くなってしまいますので割愛しますが、ソムリエのサービスの全てに意味があり、それは経験や知識からなるものだということを知って頂ければ、それだけで嬉しいです。

 

 

あとはソムリエのもう一つの見せ所でもある

ブラインドテイスティング

私も大好きです、この問題。

ここではワインサービスとは異なる経験値やセンスが求められるため、この課題に取り組む姿を見ると、ソムリエごとの努力が垣間見えるからです。

大きく分けて2パターン、数種用意されているワインの産地 (可能な限り細かく)・ブドウ品種・収穫年だけを答えるもの、または1種のワインを外観・香り・味わいから、同じように産地・品種・収穫年、さらに合う料理・提供温度など、かなり細かく答えるものがあります。

 

このブラインドテイスティングですが、全問正解する人はいないと思ってください。

ましてブドウか産地のどちらか当たるだけでも大したものです。

あれは漫画の世界だけなので、私たちが外してもがっかりしないでくださいね…

もちろん当たれば高得点ですが、その回答を導くまでのアプローチが重要で、そこが審査されています

 

例えばこのワインの場合はどうでしょう。

タイプ:辛口
色:
ブドウ品種:Chardonnay (シャルドネ)
原産地呼称または生産地:Savigny-les-Beaune (サヴィニ・レ・ボーヌ)

このワインのように明らかに樽を使用しているのに、樽について触れなかったり、ナッツやスパイスなど樽由来の香りを答えなければ、減点でしょう。

他にも、私の講座でしつこい位に言っている、白赤ワインそれぞれに出にくい例の香りを、出てもいないのに得意げに語っても得点にはならず、時間の無駄でしょうね。

実際ワインにはブドウ・地域ごとにおおよその特徴があり、その特徴を見抜くことが出来なければ、勝ち進むことは出来ません。

 

 

そんなこんなで30分、終わる頃にはかなり体力を削られていますが、観客からの温かい拍手に包まれ壇上を降り、ようやく休むことができます。

選手全員のパフォーマンスが終わり、ちょっとすると結果発表ですが、採点中はワインやチーズなどが振る舞われ、観客・選手が一緒にワインを楽しむことが出来ます。

選手たちは、お互い苦い顔で内容を振り返ったり、応援してくださる観客からは激励されたりと、私はこの時間が一番好きです。

1時間もすると、結果発表のため選手たちは壇上に呼ばれるわけですが、そりゃぁもう、ストレスから解放されて飲んで、みんなフラフラですよね。

今年は誰が優勝するのかな?

 

~ソムリエコンクール舞台裏~

 予選もそうですが特に決勝では、スタッフさん達が選手のパフォーマンス中に前のセットを片付け、次のセットを準備するといった緻密なスケジュールの下、着々と進行されていきます。

 

そして忘れてはいけないのはMCの存在です。

ただ喋るだけではなく、選手の様子を見ながら不公平にならないよう接したり紹介したり、パフォーマンスの合間の短い時間を利用して細かい時間の管理を行ったりと、とても大変なお仕事です。

 

大会で最重要とも言えるのは審査員の方々でしょうか。

審査員と決勝に残るレベルの選手たちは、もはやお互い知っている関係なので、ついつい私情が入ってしまわないかと思ってしまいがちですが、にこやかながらも審査中は厳しい目で見守ってくれます。

テレビなどで見る機会があれば、是非審査員の方にも注目してみて下さい。

ひそひそ話していたり、首を傾げたり、無意識に選手にヒントを送っていたりするので、観察すると面白いですよ。

実際私も助けられた口ですw

 

最後になってしまいましたが、運営の方々の力なしには選手たちは存在しえません。

会場を抑えたり、参加者への呼びかけや細かい日程の管理など、全ては運営の方々のおかげで実現しております。

来年は案内が来たらすぐに申し込みますね。

 

2019年 ベルギーで開催された世界ソムリエコンクール決勝では、競技中の選手に運営スタッフがぶつかり、グラスを落として割ってしまうというアクシデントがありました。

その後10分程度中断されましたが、それでもいつも通り演技をこなすタフな選手の姿を見ていると胸が熱くなります。

機械ではない我々ソムリエ達が、実際にありそうな課題やハプニングに立ち向かう姿が見られるソムリエコンクール。

是非一度は見て下さい!

 

今年の参加者みんな頑張れー!!!

次回の講座のお知らせ

シンガポールを代表するトップソムリエから楽しく学ぶ
大人のたしなみ講座 『ワインの会』

🍷10月の新コース🍷
~フランス vs 新世界~

今回は国ごとのテーマではなく、同品種ブドウの新旧対決(フランスVSニューワールド)を3種類(計6本)飲み比べるという内容です。
ブドウ品種ごとに飲み比べたいというリクエストもたくさんいただいていましたので、
そちらにお応えする形で、ブラインドテイスティングクイズなども交えた面白い企画をご提供いたします。

フランスからはローヌ&ロワール、新世界からチリが初登場!

楽しい講座になること間違いなしです
お見逃しなく。

★今回学べる内容★
1.フランスを代表する3品種を新世界と比較試飲
2.新旧世界による香りと味の違い
3.どっちがフランス?ブラインドテイスティングに挑戦
4.新世界と旧世界の判別方法
5.フランスから新登場 ローヌとロワールの紹介
6.初登場 チリの紹介

開催日:
❶10月25日(月) 19:00~21:00 【満席】
❷10月27日(水) 19:30~21:30 【満席】
❸11月3日(水)祝前 19:30~21:30  【満席】


場所:b. studio (チャイナタウン駅から徒歩3分)
Blk 34 Upper Cross St, #04-150, Singapore 050034

お問い合わせ&お申し込みは
📨メール teppei@byst.sg
WhatsApp +65-8138-4613

 

SUN with MOON Japanese Dining & Cafe

Address: 501 Orchard Rd, #03 – 15, Singapore 238880
Tel: 6733 6636
https://www.sunwithmoon.com.sg/

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