【&Hによる暮らしのノート】ヘルパー/メイドのいるシンガポールライフ vol.36

旦那様インタビュー Vol.5-3■
THE PRIVATE GYM ファウンダー/トレーナー Shoko Suzuki氏

日々、ヘルパーさんと関わりが多くなりがちなのは奥様ですが、その奥様とヘルパーさんとの関係や家族の変化は旦那様の目にはどのように映っているのでしょうか?

そこで&Hはヘルパーさんとの暮らしに関して旦那様にお話をお伺いしてみました。

ヘルパーさんとの暮らしを客観的に一緒に見てみませんか? 

雇用を検討されている旦那様、雇用している旦那様も必見です!

THE PRIVATE GYM ファウンダー/トレーナー 

Shoko Suzuki氏

幼少期からシンガポールで暮らし、シンガポール在歴26年。ご両親がヘルパーさんを雇用していたこともあり、子ども時代にヘルパーさんと暮らしていた経験を持つ。

これまで1年6ヶ月に渡り、インドネシア人のヘルパーさんを1人、フィリピン人のヘルパーさんを3人雇用

Q. ご自身もヘルパーさんとよくコミュニケーションを取られていると思いますが、奥様との役割分担はどうされているのでしょうか。

A. 普段のコミュニケーションは奥さんが取り、お金のことや休みのことなど大切なことは私に聞くようにと伝えています。普段接している人の方が距離が近く、親しみやすい方がいいですよね。特に私の奥さんはフィリピン人とシンガポール人のハーフであるため、タガログ語が話せます。より彼女たちとの距離を縮めることが出来ます。「嫁を信じて、嫁に任せる。責任は旦那が取る。」というスタイルが一番良いと思います。

 ただ、グラスやメタルの磨き方や洗濯の仕方、スニーカーの磨き方など家事の中でもいくつか私のこだわりがある点は直接私が伝えます。

Q. ヘルパーさんに家事のやり方などどのように伝えているのでしょうか。

A. 我が家では2週間は”ツアー”と称して、家事の方法を伝える期間としています。また同じことに関して2回までは聞いてもいいとしています。期限や回数を設けることによって覚える方も真剣になると考えています。

 また我が家に来たら、必ずノートとペンを渡すようにして、メモを取るように伝えています。

これまで複数のヘルパーさんを雇用してきましたが、彼女たちのプライドが高いからなのか、メモを取らないで理解を示し、実際は出来ないという人が多かったのです。

そのためことある度に「メモは取らなくていいの?」と聞きながら家事の方法を教えています。

Q. ヘルパーさんと良好な関係を築くためのハウスルールはありますか。

A. 仕事と休憩のメリハリをつけて欲しいと思っています。

正直なところ、シンガポールへ遊びに来ているようなヘルパーさんもいますが、そういう人は雇いたくありません。

きちんと仕事をしているという意識があることが望ましいです。

 メリハリをつけるために勤務時間中は自身の携帯電話を触らないように伝え、我々の目に見えるところに置いてもらっています。

一方で、毎日夕方6時にはフィリピンにいる家族と連絡を取るためのビデオコールの時間を設けています。自分の家族とのコミュニケーションは大切にしてもらいたいです。

 我々とコミュニケーションを取るために、我が家はトランシーバーを渡しています。今のトランシーバーは優秀で、8km圏内は電波が届くためスーパーなどの近所への外出時にも持参してもらっています。

Q. ヘルパーさんのモチベーションを上げるためにはどうしたら良いのでしょうか。

A. まず始めに雇用主の期待値を伝えることが大切です。我が家では「掃除や買い物などの家事を我々がやろうとしたら綺麗に間違いなく思った通りに出来ます。しかし私たちの時間をセーブしたいので、そのためにあなたを雇用しています」と雇用の目的を伝えます。それから「もし私たちよりも綺麗に掃除をし、私たちよりも完璧に買い物が出来たらとても感謝をします。そしてあなたのことをとても大切にします」と伝えます。

 基準を曖昧にしていると、ヘルパーさんの視点から見ると「掃除をしているのに満足してもらえない」、雇用主側からの視点から見ると「適当な掃除しかしてもらえない」というようなギャップが出来てしまうのです。

 また、振り返りの場を設けています。ヘルパーさん、奥さん、私の三者で月1回、話し合います。雇用してから最初の2週間は週1回行なっています。そこでこちらの考えを伝えたり、彼女の意向を聞いたりしています。

Q. ヘルパーさんとのコミュニケーションの中で気をつけていることはありますか。

A. まず雇用主が感情的にならないことです。こちら側が感情的になると、ヘルパーさんも感情的に返してしまうので事態が収束しません。あくまでも仕事の契約として理詰めで話をすることが大切です。

 また複数人のヘルパーさんを雇用した経験から、伝え方を工夫するようになりました。以前は「何でわからないんだろう」と思っていましたが、それでは事態は変わりません。「こちら側の伝え方にもっと工夫が必要だ」と思うようになった結果、イライラすることもなくなりました。

 具体的には、「みじん切りしか出来ない」と言われたら他の切り方を自分でやって見せたり、動画を探してリストアップしたりと様々なアプローチで伝える必要があります。伝えることを諦めずに、相手がわかる言葉や方法に噛み砕いて、理解してもらうことを諦めない必要があると思いました。

 それからあまり褒めすぎないようにしています。褒めすぎてしまうと「こんなもんでいいのか」と思うようになってしまうからです。それよりも「ご飯は食べた?」とか、我が家は階段が多い家なので「膝は痛くない?」と聞いたりと、「あなたの健康を大切にしたいと思っている」というメッセージを伝え続けるように心がけています。


&H[アンドエイチ]は、2018年に外国人メイドさん/ヘルパーさんを雇用する主婦が集まり立ち上げたコミュニティです。外国人ヘルパーさんと良好な関係を築くためのヒントや情報などをお届けしています。

他にも新作の「小説」「私のまわりのヘルパーさん」はもちろんのことヘルパーさん自身や雇用主の旦那様へのインタビューや雇用前の不安やトラブルに巻き込まれた経験を語り合う座談会の様子などの他ではなかなか手に入らない情報が満載です。

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