インテリアのプロとつくるおしゃれインテリアへの道 vol.3

造作家具で劇的リノベーション
家族みんなが“集う”家へ

by HANA DESIGN

みなさん、こんにちは!
シンガポールのインテリアコンシェルジュ、HANA Designの梅原と石井です。シンガポールライフを快適に自分らしく過ごせるよう、インテリアデザイン&コーディネートでお手伝いをしています。
今回も素敵なインテリアが完成したお客様のお宅にお邪魔して、お話を伺いました。完成したお部屋に行くのは私たちもいつもワクワクします!

Hana Design

Yui Umehara
Interior Designer
東京・ニューヨーク・シンガポールでデザイン事務所、住宅設備メーカー勤務を経てシンガポールでフリーのデザイナーとなる。小さい頃から部屋の模様替えがとにかく大好き、中学生時代にはタイル張りのDIYベッドを作る。三度の飯より「インテリア妄想」が好き。お客様の妄想を形にするデザイナーの仕事に魅せられ続ける日々。
Saori Ishii
Interior Designer
デンマークで働いたことがきっかけでインテリアの道に目覚める。東京ではレジデンスやモデルルームのインテリアを手がけ、来星後はインテリアショップに勤務した経験もある。家具はいくら見ても飽きず、やたらと家具ブランドに詳しい。二人の子供はバンコクで出産している海外生活長めな人生。

今回は約10年住んでいる賃貸物件を大改造したお客様のお宅をご紹介します。

優しげな木のぬくもりと瑞々しい畳がナチュラルな雰囲気を醸し出す和モダンリビングは、ここがシンガポールだということを忘れてしまいそう。

オーダーメイドの造作家具で、ほかにふたつとない自分たちだけの快適空間を手に入れたK様のお住まい、ビフォー&アフターは必見です!

HANA: K様、ついに完成しましたね!

K様:はい、想像していた以上に素晴らしい家になりました!この小上がりの畳リビング、本当に快適で、一日中ここに座っているような感じです(笑)。

HANA: ほぼ造作家具でお作りしましたが、最初のオーダーは棚をお探しでしたよね。

K様:そうでしたね、今回の依頼のきっかけはマスターベッドルームを使い勝手良くしたいと思い、部屋を二つに仕切れるような大きい棚を探していたんです。インテリア関係のリサーチをしていたら、たまたま沙織さんのブログを見て。日本人のインテリアデザイナーさんがいるんだ!とさっそく連絡して、棚を探してもらおうと思ったのがきっかけです。

HANA: そんなK様に私たちがご提案したのはオーダーメイドの造作家具でした。

K様:造作家具なんて考えたこともなかったので、そんな方法があったんだ!という感じでした。当初はベッドルームだけのリフォームを考えていましたが、どうせやるなら、あそこもここも‥‥といろいろ増えていきましたね笑

大きくなってきた2人の子供の部屋を作るため、4ベッドルームタイプへの引っ越しを考えていましたが、引っ越しをしないと決めたら、その分の予算を使って造作家具を入れて部屋をがらっと変えることができました。

今回お願いした内容は大きな4つのポイントがあって、

  • 夫妻の寝室を使いやすく2つのスペースに分ける
  • 使い勝手が悪いリビングの畳スペースをなんとかする
  • 通路のライブラリースペースをスッキリさせる
  • 木製の素敵なダイニングテーブルを見つける

でした。あとは付属で。どんどん増えていきましたけどね!笑

HANA: ご依頼のきっかけだった寝室はいかがですか?

K様:もうびっくりです!2つに分けることで狭い感じになるのかなと思っていましたが、逆にスペースが生まれて広く感じるようになりました。

真ん中に造りつけた棚はストレージになっているのでとても使いやすくて。夫が仕事をしていても、私はゆっくり寝られて最高です。

夫の書斎の机は、以前使っていたちゃぶ台からリサイクルして生まれ変わったんですが、これも造作家具屋さんが作ってくれました。

HANA: そして畳のリビング、本当に素晴らしいですよね!

K様:もともと畳が好きで。自分のくつろぎスペースをいかに快適に作れるかというは本当に大事ですね!

ちゃぶ台も実は前からずっと探していて、何度か買い換えているんですが、本当にいいもの、欲しいものはなかなか買う勢いが出なかったんです。

今回思い切ってすべて新しくして、座椅子も座面の布から好きなものを選びました。

ブラインドも和のテイストにして、落ち着いた和テイストの空間になりました。

以前は畳スペースに低いソファを置いていたものの、使い勝手がとても悪かったそう。また畳がすぐに変色してしまうので、窓には日焼け防止のフィルムを。

座面の布地は数ある生地見本の中からチョイス。ソフトな雰囲気が木目とマッチして優しげな空間に。

リビングのキャビネットも一新。同じ造作家具にしたことでさらに統一感が。K様の趣味の陶芸作品やお酒類が効率よくまとめて収納。

HANA: ダイニングのテーブルもお気に入りが見つかりましたね。

K様:もともとあったガラスのテーブルが気に入っていなくて……。木目のものが好きなので、これを機にすべて買い換えました。

リビングとダイニングを仕切っていた棚もなくして、空間を広くし、木目の家具で統一することができました。

シンガポールに来て10年ですが、その都度必要なときに買い足していった家具がバラバラでずっと“仮住まい”な感覚でした。

でも子供たちも大きくなったので、ちゃんと“自分たちの”住む家にしたいなぁという思いがあって。コロナで家にいる時間も増えましたしね。

HANA: 廊下の本棚もいい感じになりました。

K様:本棚は、もともと4つ廊下に置いていましたが、ここは全部造作家具に変えました。廊下も天井までみっちりつけることで、収納スペースがすっきり見えるようになって嬉しいです。夫の作業スペースが確保できたのもオーダーメイドならではですね。

朝1時間程度、旦那様が仕事できるようなワークスペースを寝室以外にも確保。ご家族の睡眠を妨げることなく、快適に朝のひと仕事。使用してない時はモニターも配線も隠せてすっきり。

HANA: ほかに気に入ってらっしゃる点はありますか?

K様:電源を効率良い場所につけてもらえたのも良かった点です。以前は変なところにライトがついていてとても暗かったり、自分たちで照明を変えたものの、あまりしっくりきていなかったり。それがとても明るく快適になって助かりました。

あと壁のペンキも全部塗り直したことですね。カラーチャートで家具との相性を考えて、少しだけベージュがかった色をチョイスして部屋全体が優しい雰囲気になりました。

HANA: ライトの陰影がつくことで奥行きが出て、広く見せる効果もあるんですよ。

K様:玄関はライトも靴箱も“ついでに”変えましたよね(笑)。靴箱は夫の希望でもあったんですが、セミプライベートリフトが開くと、目の前にはスポットライトを浴びたシックな黒とゴールドの金沢の和紙アートがあって、本当に印象が変わりました。

 

リビングと色違いの和紙アート。お家へのワクワク感が高まるアプローチ。

HANA: 造作家具にして良かった点や住み心地はどうですか

K様:造作家具にしたらいろいろ作り込んで家を狭く感じるんじゃないかと思っていましたが、統一感が出たせいで、スッキリして広くなった!という印象でびっくり。

自分で家具を買うとバラバラになってしまいますし、統一感が出せたのは造作家具にして良かった一番のポイントです。

造作家具屋さんに行けたものとても面白い経験でした。シンガポールにこんなにいっぱい造作家具屋があるんだ!と。

HANA: 造作家具で心配だったことはありますか?

K様:インテリアにそんなに強いこだわりがなかったので、板から全部選べると聞いてどうしようかと思いましたが、好きなテイストを言えば的確な提案をしてくれたので、助かりました。

それから、取り付け作業の間はホテル暮らしになるのかなと思っていたんです。

ところがすべての作業を合わせて2週間程の期間中、住み続けながらリフォームを進めることができてびっくりしました。

効率良く予定を組んでもらいとてもスムーズで。うちはすごくいいオーナーさんで何をしてもOKのお返事があり、今回の大改造ができました。オーナーはまだ見ていませんが、きっと気にいるはずです(笑)。

HANA: ご家族の反応は?

K様:リビングがすっきりして快適になったことで、家族が集まるようになりました。

“集う”という意味でも、この居心地の良い小上がりを作ったのは大正解!

次男は部屋ができたことをすごく喜んでいましたし、長男の部屋はペンキを塗り直しただけですが本人はとても気に入ってるみたいです。

HANA: 小さいころから住まわれているお子様にとっては、ここが“実家”なんですね。

K様:はい。子どもたちもあと数年はここに住むでしょうし、今回、自分たちの好きなように部屋を変えたことで、仮住まいという感じがなくなったことが本当にうれしいんです!!

“自分たちの家”と実感できて。いつかここから引越すときは、すべて元通りに戻すことは可能ですが、オーナーもそのままで良いって言ってくれそうです(笑)。

K様、ありがとうございました!

K様の場合、空間デザインという枠を超えて、家族の集い方や子どもたちとの時間の過ごし方が、インテリアによって変化されたという点で、私たちもとても嬉しい気持ちになりました。

造作家具を取り入れたリノベーションはハードルが高いと思われがちですが、退去時にはほぼ元通りに戻すことができます。シンガポールでベストな家具は買えないと諦めている方やお部屋の印象を変えたい、今の家具の使い勝手が悪いといったことでお悩みの方は造作家具という選択肢も気軽に検討してみてはいかがでしょうか。

私たちHANA DESIGNでは、市販の家具選びはもちろん、造作家具の事例も多く手がけています。シンガポールのデザイン会社では造作家具をメインに扱うところが多いのですが、私たちはお客様のご要望や予算に応じて、トータルな視点で市販の家具と造作家具をバランスよくご提案させていただいています。

インテリア大好きな人!お家を素敵にしたい人! 必見

特別ワークショップ開催のお知らせ

第2回テーマ 「プロから学ぶ、インテリアショップで家具選び」

講座内容

★ 家具ブランド松竹梅紹介
★ テーブルと椅子の選び方
★ 天板素材の種類、木、べニア、セラミック、大理石
★ 座りやすい椅子とは
★ ソファの選び方
★ ソファ張地の選び方
★ アクセント小物の選び方
★ ラグの選び方
★ 照明の選び方
★ カラーコーディネートのしかた
★ いくつかの商品のプロダクトデザイナーの想い、ストーリー

日程: 9月29日(月) 13:00~14:30(90分)

講座後のオプション:14時半‐15時
任意で残れる方は隣のCafe Tanukiでお話会
※各自飲み物購入
https://tanukiraw.com/tanuki-raw-funan-menu

定員:8名(4名x2グループ)
講師1名につき4名で行動いたします。

参加費: $40/人
※人数規制のためお子様連れはご参加いただけません。

お問い合わせ&お申し込みは

メール teppei@byst.sg
WhatsApp +65-8138-4613

HANA DESIGN

シンガポールでの生活を快適に自分らしく暮らせるよう、インテリアを通してお手伝いさせていただきます。
家具、照明、アート、デコレーション、ウィンドウトリートメントのコーディネートから、造作家具、壁面装飾、リフォームのデザインまで、幅広くサービスをご提供しています。
お客様のニーズに合わせ、サービスはオールカスタマイズスタイル。
お悩みやご希望に寄り添い、最適なご提案をさせていただきます。

ホームページ: https://www.hanadesignsg.com/
お問い合わせ: hanadesignsg@gmail.com

 

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