【&Hによる暮らしのノート】ヘルパー/メイドのいるシンガポールライフ vol.32

旦那様インタビュー Vol.5-1
THE PRIVATE GYM ファウンダー/トレーナー Shoko Suzuki氏

日々、ヘルパーさんと関わりが多くなりがちなのは奥様ですが、その奥様とヘルパーさんとの関係や家族の変化は旦那様の目にはどのように映っているのでしょうか?

そこで&Hはヘルパーさんとの暮らしに関して旦那様にお話をお伺いしてみました。

ヘルパーさんとの暮らしを客観的に一緒に見てみませんか? 

雇用を検討されている旦那様、雇用している旦那様も必見です!

THE PRIVATE GYM ファウンダー/トレーナー 

Shoko Suzuki氏

幼少期からシンガポールで暮らし、シンガポール在歴26年。ご両親がヘルパーさんを雇用していたこともあり、子ども時代にヘルパーさんと暮らしていた経験を持つ。

これまで1年6ヶ月に渡り、インドネシア人のヘルパーさんを1人、フィリピン人のヘルパーさんを3人雇用

Q. 1年半で4人のヘルパーさんを雇用されていらっしゃいますが、1人目はどのような方を雇われたのでしょうか。

A. 1人目はインドネシア人のNew(自国からの呼び寄せ)のヘルパーさんでした。

 雇用して2ヶ月が過ぎたころ「明日、休みが欲しいです」と言い出しました。理由を聞いてみると「結婚をするからジョホール・バルに結婚指輪を買いに行く」と言うのです。離婚していたことは知っていましたが、彼氏がいたとは知りませんでした。

 「どうやって知り合ったの?どんな人なの?」と聞いてみると彼女は「Facebookで知り合いました。まだ会ったことはないけれど、私のことを愛していると毎日言ってくるの」と嬉しそうに言います。Facebookの写真を見せてもらいましたが、いわゆるイケメンで、見るからに怪しげでした。

 人身売買の話も耳にすることがあるので、彼女がそのような目にあっては一大事です。またジョホール・バルに送り出し、そこで彼女が行方不明になってしまったら雇用主の責任になります。人身売買の可能性を彼女に伝えても、彼女は聞く耳を持ちません。さらに「ジョホール・バルに行った後、彼をインドネシアの親に紹介したいから1ヶ月の休みが欲しい」と言ってきました。

 信じ切ってしまっている彼女との話し合いは埒があかないので、「辞めたいなら辞めてもいいよ。インドネシアに戻ってもいいよ」と伝えたところ彼女はインドネシアに戻ることを選びました。

Q. 2人目に雇用した方はいかがでしょうか。

A. 2人目はNewのフィリピン人のヘルパーさんを雇用することにしました。1人目のヘルパーさんが英語が不得意な方で、同じことを3回ぐらい繰り返して伝えなくてはいけないことにストレスを感じていたので、英語が得意なフィリピン人にしました。

 しかし8ヶ月ほどの雇用の後、彼女が子どもに会いたいと言い、フィリピンに帰ることになりました。

 彼女がいなくなって約1ヶ月ほどは自分たちで家事を行ったのですが、奥さんも私も働いているので不便を感じることが多くなり、すぐにでも新しい人を雇いたいと考え、次の人を決めました。

Q. 3人目に雇用した方はいかがでしょうか。

A. 3人目はTransfer(シンガポールで働いているヘルパーさんの転職)のフィリピン人を雇用しました。急いで決めたこともあり、正直なところ何となく違うけど試してみるかという思いで雇用をスタートしました。

 彼女は明るい性格のタイプではなく、常に上目遣いで何かに怯えている印象でした。話を聞いてみると前の老夫婦の雇用主に常になじられつづけていたたようです。

 仕事振りもあまり良くありませんでした。端的に言うと仕事を覚えてくれません。例えばタオルの洗い方を何度も教えてもその通りにはやってくれません。物を壊しても隠して報告をしません。

 そんな生活を3ヶ月送ったある日、ある出来事が起きました。私の携帯電話に「あなたのヘルパーが300ドル借りていて返さない」とメッセージが届いたのです。ライセンスを持っているかどうか不確かな金融機関でした。

 彼女にそのことを伝えると「私は300ドル返した。だから関係ないんだ」と言い張ります。3日で100ドルの利息がつく商品だったのですが、彼女は元本さえ返せば借金返済だと思っていたようです。

 彼女の問題なので、彼女自身に解決して欲しかったのですが、奥さんの携帯電話にも私の携帯電話にも引っ切り無しに連絡がくるようになりました。「どうしたいの?夜道で刺されたいの?家に行くからね」といった内容です。

 奥さんはその連絡に強いストレスを感じ、とても嫌がっていました。事態の収拾がつかないので、彼女に「次の給料分からの前借りとして代わりに300ドルを支払ってあげるよ」と話をしたら、彼女は「ここで一生懸命働きます」と感謝の意を示してくれたこともあり、借金を肩代わりすることにしました。

後半に続く・・・


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