シンガポールでラブバードカラーサロンを主宰している小川良子です。
毎月誰かに話したくなる色のお話しをさせていただきますのでよろしくお願いします。
ラブバードカラーサロン主宰
パーソナルカラーアナリスト
小川良子
色彩検定1級
カラーデザイン検定1級
旅行で訪れたシンガポールに恋し、再度渡星。日本語教師としてのキャリアをスタート。その後、シンガポール人と結婚し、主人の転勤に合わせて日本、中国と生活の場を移す。
上海で暮らしていたときにパーソナルカラーアナリストに出会い勉強を始める。
2018年にシンガポールへ帰国し、現在は「色の力を使って、内面と外見を応援する」をモットーにBedokの自宅のラブバードカラーサロンにてカラー診断やレッスンを行う。
【江戸の色〜四十八茶百鼠〜について】
明日から「茶」「鼠」「紺」しか着てはいけません!
と政府から言われたらあなたはどう感じますか?
今回は「四十八茶百鼠」のお話を紹介いたします。
四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)
読んで字のごとく、48の茶と100のねずみ色。
実際には48色100色ではなく「たくさんの」茶色とねずみ色という意味です。
この言葉が生まれたのは江戸時代に遡ります。
町人や商人が裕福になり贅沢な暮らしをし、衣服も煌びやかになりました。
そこで、江戸幕府は「奢侈禁止令」(しゃしきんしれい)という「庶民は贅沢や華美な服装禁止!!」 の規制をかけました。
着物の色、生地、柄、値段などに規制がかかりました。鮮やかで派手な色は禁止された為、庶民が着られる着物の色は
「茶」「鼠」「紺」の3色のみ。
それでもオシャレを諦めない町人は地味な色の中にも
色のバリエーションを持たせ、色彩遊びを楽しみました。
歌舞伎役者が好んで身につけた「団十郎茶」や「芝翫茶」などはたちまち庶民の間で人気の色となりました。
「限られた中でもオシャレを楽しむ。」なんと粋な江戸庶民の精神。
オシャレや流行は時代背景と深く関係しています。
着てはいけない色はない現代。色のパワーは目からも皮膚からも感じることができます!
コロナ禍で制限も多いですが、色のパワーを借りて心も体もカラフルに過ごしましょう!
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