【心のカゼの処方箋 vol.39】バッチ・フラワーレメディの使い方

貴女と家族のための『心の救急箱』
バッチ・フラワーレメディの使い方
本日のお悩み:自分をコントロールできない

気がついたらもう10月も半ば。後も少ししたら、クリスマスに年末。今年はあっという間に時間が経ったように感じます。日本にも帰れず、休暇で海外にも行けない現状の中、ステイケーションでシンガポール内のホテルに滞在するご家族もいらっしゃいます。できる範囲で気分転換をすることは大事ですね。

さて、今日のお客様は対面セッションです。 

テーマ: 自分をコントロールできない

【クライアントEEさん】
シンガポール歴15年、40代後半、専業主婦。ご主人はシンガポーリアンで、子供はローカル校に通う長男10歳と長女7歳の二人。

イライラ・ソワソワした感じの方が入室されました。

「はじめまして。ちょっと家庭のことで悩んでいて、もうどうして良いか分からなくてこちらに来てみました。」

EE子さんは、眉間にシワを寄せながら、ボソボソとお話を始めました。

「実は、私、すぐカッとなるんです。頭に血が上るというか、怒りの沸点が低いというか。

子供達の学校が始まり、日中はいないのですが、主人は週2回の出勤で、ほぼ家にいます。私にはとても優しかったし今までなんの問題もなかったのですが、一緒にいる時間が長いと、私の方が調子が狂ってしまって・・・今日の昼食は何?夕飯は何?今日は掃除や洗濯してないんじゃない?犬の散歩に行ったの?と、1日に何度も私に対して意見するようになって。言うだけいって、自分では何も手伝おうとはしないんです。最初はうんうんと聞いていたのですが、1ヶ月ほど前でしょうか、ある日本当にイライラして、『私は私のやり方があるの。いちいち口出さないで!』と全力で怒鳴ってしまいました。ご近所に丸聞こえだったでしょう。それから、怒鳴る癖がついてしまったようで、ちょっとイラッとするとすぐ大声で怒鳴ってしまいます。

主人にだけならまだしも、子供達が宿題していなかったり、お片付けができなかったりしても、もうすぐカッとなり怒鳴っている自分がいます。先日、上の子が口ごたえをしてきたので、つい手が出てしまいました。

怒鳴るのも手を出すのもいけないことだ、と後から反省するのですが、でもカッとなると自分が止められないんです。今では家族の顔を見るたびに1日何度も怒鳴ってしまって、自己嫌悪に陥る毎日。今日もまた怒鳴ってしまうか、手を出してしまうかと思うと、自分が怖くなってしまいます。

どうかして落ち着いた自分を取り戻したいのですが、こんな私に効くフラワーレメディはありますか?」

<今日のレメディ>:

家族が一日中家にいることが多くなっている昨今。一緒にいる時間が長いと、それを心地よい、安心すると感じる方もいれば、今まで気づかなかった家族の性格や生活のくせが目につくようになり、気になってしまう方もいるでしょう。どうやらこのご夫婦は後者のタイプのようです。

ご主人は、良かれと思って奥様に意見しているかもしれませんが、この新しいスタイルの生活の中でEE子さんは、残念ながら怒鳴ってしまうという癖がついてしまいました。そしてそれをいつも反省してしまうけれどもまた繰り返してしまいます。チェストナットバッド(第3回を継続的にとり、同じ間違いを繰り返さないようにしてみましょう。そして環境の変化、家族の関係性の変化に心がついて行っていないとも考えられます。そんな時にはウォルナット(第1回)をとり、心を落ち着けてみます。

でも何よりも、今のEE子さんのご主人にぴったりなレメディ、あります。

イメージ画像©︎Healingherbs Ltd.

「チェリープラム(Cherry Plum)」

和名「ベニハスモモ」。

りんご、桃、桜の木をイメージしてみてください。甘酸っぱい実をつけるこの木は、早春の頃、葉が出る前に五弁の純白の花を枝一杯に咲かせます。その花の房のついた枝を、煮沸法でエネルギーを抽出し、フラワーレメディを作ります。

このレメディは、「自分をコントロールできない恐れ」を和らげてくれます。

例えばEE子さんの例だと、またご主人に小言を言われたら、それがいくら正論でも、カッとなって怒鳴ってしまいそうとか、子供が口ごたえしたら手が出そうといった、自分を自制できないのではないか、自分で自分を止められないのではないか、という恐れを持っている場合です。

このレメディは、辞めたいけど辞められない習慣にも作用します。例えば、飲酒・喫煙や、過食、何かに対する依存も挙げられるでしょう。甘いものが辞められないとか、つい冷蔵庫を開けて食べるものを探し後で後悔することもありますね。人に注意されたら脊髄反射でその相手を口撃し、お互い嫌な思いをしたりするパターンを修正するにも使えます。

そして極端な例を挙げると、次に何かが起こったら窓から飛び降りてしまうかもしれない、自傷行為をしてしまうかもしれないといった自分の命に関わるケースだったり、児童虐待や家庭内暴力などの他人の命に関わるケースもあります。理性で自分の行動をコントロールするということが非常に大事になってきます。

チェリープラムのレメディを飲んでみると、だんだん地に足がついた感覚になってくるでしょう。言動の癖はそう簡単には治らないかもしれませんが、1週間、2週間と続けて飲んでいるうちに、腹が立っても意外と冷静でいる自分を発見するかもしれません。何か事件が起きても、発作的に行動を起こすことが少なくなるでしょう。やがて冷静になり、感情に任せて行動するのではなく、ちゃんと自分自身や相手に向き合うようになります。

このレメディは、緊急時に活躍するレスキューレメディ (第7回)にも予め含まれています。チェリープラムの代わりにレスキューレメディのボトルを常備し、自分のコントロールが効かなくなりそうな予感がしたら、先に数滴飲んでみて落ち着いてみる、というのも良いかもしれませんね。

フラワーレメディは自然の花のエネルギーを転写したものですので、安心してお子様、ペット、赤ちゃんにも使えます。プラセボ効果ではありませんので、人により効果の表れ方の早い・遅いはあるかしれませんが、是非挑戦してみてください。

今までのレメディとキーワード:

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