【&Hによる暮らしのノート】ヘルパー/メイドのいるシンガポールライフ vol.20

旦那様インタビュー Vol.1(前半)

日々、ヘルパーさんと関わりが多くなりがちなのは奥様ですが、その奥様とヘルパーさんとの関係や家族の変化は旦那様の目にはどのように映っているのでしょうか?
そこで&Hはヘルパーさんとの暮らしに関して旦那様にお話をお伺いしてみました。 ヘルパーさんとの暮らしを客観的に一緒に見てみませんか?
雇用を検討されている旦那様、雇用している旦那様も必見です!

Vol.1ではフィリピン人のヘルパーさんを8ヶ月雇用しているご家族の旦那様にお話をお伺いしました。

2回に渡り、インタビューの模様をお届けします。

前半は「ヘルパーさん雇用まで」です。

旦那様の赤裸々なお気持ちをご覧ください。

Q. ヘルパーさんを雇う前についてお伺いします。ヘルパーさんを雇われることについて、どのような印象を持っていらっしゃいましたか?

A. シンガポールでの駐在の任期が2年ぐらいだろうと予めわかっていたので、短期間のうちに、出来ることは何でもチャレンジしたらと良いと気持ちが前提としてありました。

 また日本からシンガポールへ引っ越しして、生活環境が大きく変わっため、奥さんへの負担が気になっていました。例えば、日本では保有していた車がない生活になります。我が家は子どもが4人おり、家事の量も多いため、ヘルパーさんを雇うなら雇えばいい、というのが僕の考えでした。

 一方で、ネガティブな気持ちもありました。1つ目は、知らない人が家にいるということへの違和感。2つ目は、ヘルパーさんが住むであろう部屋を考えたときに、あの狭い部屋に押し込めていいのだろうかという罪悪感。3つ目はヘルパーさんと暮らすことによって何が起こるかわからないという不安です。

Q. ヘルパーさんに関する情報はどのように収集されましたか?すぐにヘルパーさんを探し始められましたか?

A. 実は、我が家の場合は、奥さんよりも僕の方がヘルパーさんに関して情報を持っていました。会社の繋がりで同僚からヘルパーさんの話を聞いたり、本帰国になる日本人のご家族から、そこで働いていたヘルパーさんをトランスファーとして雇わないか、と声をかけてもらったこともありました。

しかし奥さんの方がヘルパーさん雇用に対して拒否反応を示していたんです。「専業主婦の私が雇うわけにはいかない。」と言い続けていたんです。

Q. それでもヘルパーさんを雇用すると決断されたきっかけは何だったのでしょうか?

A. 2つあります。1つは子どもの習い事への送り迎えです。シンガポールでは習い事の送迎に大人の同伴が必要なことが多いです。子どもたちの学校にしても、キャンパスが異なるため、送迎時間がまちまちなので、朝夕の送り迎えだけでも大変なのですが、それに加えて4人の子どもをそれぞれの習い事に送迎するには奥さん一人では回りません。

 もう1つは、僕の出張時の奥さんへの負担です。シンガポールに引っ越したばかりの頃は出張が頻繁にありました。出張から帰ってくると、我が家は大変なことになってました。当たり前ですが、家がぐちゃぐちゃだったり、気を張っていた奥さんが僕が戻った途端に体調を崩したり、子どもたちも父親が不在な分、頑張らなくてはという気概があり、普段より疲れていました。例えば、長男が下の子達に一生懸命に指示を出すけれど、それをきっかけに喧嘩が勃発する、というようなことがありました。

 奥さんの友達がちょうどヘルパーさんを雇い始め、それをタイムリーに聞いていた奥さんがヘルパーさん雇用に前向きになりました。それをきっかけに本格的に探すことにしました。シンガポールに来て半年が経った頃でした。

Q. ヘルパーさん雇用についてお伺いします。ご主人もヘルパーさんの面接をされたのでしょうか?

A. まず奥さんが先にお友達とエージェンシーに行き、書類審査をして第一次スクリーニングをかけました。その時点で、すでに2人に絞られていました。その後、家族全員でエージェントに出向き、面接をしました。そのエージェントはフィリピンからシンガポールに新たに呼び寄せるエージェンシーでしたので、Skypeでの面接でした。
 エージェントからもう少し面接する人を増やしてみたら、というアドバイスもあり、計3人と面接をしました。しかし1人はネット回線が悪くて繋がらなかったので、縁がなかったんだなと思い、そこで面接を中断しました。

 面接したヘルパーさん2人のキャラクターはかなり違っていました。一人は元気よくハキハキしているタイプ。もう一人は少しボソボソ喋る大人しいタイプでした。

 僕はハキハキした人でもいいんじゃないかな、と思ったんですが、奥さんはボソボソと喋る大人しい人を希望していました。大抵のことはいつも奥さんの中で結論が決まっているんです 笑。ただ奥さんに「あんなに元気だと、しんどくなりそう。」と言われたときに、納得しました。あと笑顔が嘘くさいね、という印象も合致しました。2人面接し、比較したからこそ、大人しいヘルパーさんの我慢強そうだなという良い点も見え、そのヘルパーさんを雇用することに決めました。

Q. ご主人はお仕事の中で、面接をされる機会が多いと思いますが、会社の人材を雇用するのとヘルパーさんを雇用する面接では何が異なりますか?またどういった点を重視されましたか?

A. 仕事の立場上、これまで新卒、中途とかなり多くの人材の面接をしてきました。仕事で面接をする際は、人柄2割、経験8割で判断しています。

 しかしヘルパーさんに関してはその逆の人柄8割、経験2割だと思いました。バイオデータにヘルパーさんのこれまでの経験値が書かれていても、掃除や洗濯、料理といった点は測りきれない。経験の中でも、強いて言うならば、子どものお世話は重視しました。我が家は子どもが多いので、子どものお世話でストレスを溜めて欲しくなかったんです。自分自身に子どもがいるかどうか、これまでに最高で何人の子どものお世話をしたことがあるか、という質問を投げかけました。

 人柄は、オープンマインドであるかどうか、日本やシンガポールといった違う文化にアダプトすることができるかどうかという点を重視しました。しかし、人柄を面接で見抜くことは正直難しいです。半分は勘ですね。

 後日談ですが、ヘルパーさんとたまたま2人で話す機会があり、「うちで働いてみてどう?」と聞いたところ「大丈夫です。私はただアダプトするだけですから。」と言っていた時は、面接の時の印象が合っていたんだなと思いました。

&H[アンドエイチ]は、2018年に外国人メイドさん/ヘルパーさんを雇用する主婦が集まり立ち上げたコミュニティです。外国人ヘルパーさんと良好な関係を築くためのヒントや情報などをお届けしています。

現在、ヘルパーさんに日本の家庭料理を学んでもらう料理教室を定期開催中。「美味しい和食が家でも食べられる!」「ヘルパーさんのモチベーションアップにもつながる!」と評判です。

他にも新作の「小説」「私のまわりのヘルパーさん」はもちろんのことヘルパーさん自身や雇用主の旦那様へのインタビューや雇用前の不安やトラブルに巻き込まれた経験を語り合う座談会の様子などの他ではなかなか手に入らない情報が満載です。

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