たまにはちょっぴり贅沢を【シンガポールのご褒美レストラン vol.2】 

たまにはちょっぴり贅沢を
<シンガポールのご褒美レストラン vol.2>
味覚も視覚も魅了。アジアを代表する
イノベーティブ・キュイジーヌ 『Tippling Club』

今回紹介するのはタンジョンパガーのショップハウス群の中にあるイノベーティブ・キュイジーヌ 『Tippling Club』です。

元々はデンプシーヒルにRyan Clift氏がオーナーシェフとしてオープンしたレストラン。 

14歳でイギリスのミシュラン1つ星レストランで皿洗いからキャリアをスタート。 そこで料理の世界に魅了され、彼の情熱と努力であっという間にロンドンの5つ星ホテル『クラリッジズ』で働くまでに上り詰めました。

その後、オーストラリアのトップレストランで総料理長として数々のアワードを受賞し、2008年シンガポールで独立。

お店が一躍注目を浴びたのは2010年、開店2年目になんとMiele Awards Top 20 Restaurants in Asiaにランキングされ、その後もAsia’s 50 Best Restaurants 2017で27位に輝くなど、シンガポールを代表するレストランです。

バーとしてもトップクラスでAsia’s 50 Best Bars 2019 の11位。

伺ったのは平日ランチ。

店内へ一歩足を踏み入れると日常からは別世界。 個性豊かなインテリアが私たちを出迎えてくれ、期待が高まります。。

メニューは3つ

  • 2コース (3 Snacks +2 Courses)  $55++
  • 3コース (3 Snacks +3 Courses +Petit fours)  $70++
  • Lunch Experienceコース (4 Snacks +5 Courses +Petit fours)  $105++

※毎月メニューが変わります。

今回は3コースをチョイス。

店内からはオープンキッチンでシェフ達が黙々と料理を作っている様子がうかがえます。

料理が運ばれてくるまでも、カトラリーやコースターまで一つ一つが素敵で話題が尽きることはありません。

ほどなくしてスナック1品目が運ばれてきました。

このお店の特徴として調理したシェフ自らが料理を運び、説明するスタイルを取り入れており、どのように何を使った料理なのかを理解して食すことができるのもまたエンターテインメント性が高く、さらに美味しさを感じることができる気がします。

トムヤムペーストのムースとパフやカリーリーフを合わせたもの。

シンガポールにいるとチップスやヨントーフ、ラーメンなど『トムヤム味』のものが沢山楽しめますね。

これはふんわりムースにしっかりトムヤムの味が感じられ、山菜の天ぷらに似た揚げ野菜、サクサクのパフやカリーリーフなど食感も楽しめる一品。

続いてスナック2品目はベルペッパーのチャコールフリッター わさび醤油ソース。

ピンセットで食べるなんて人生で初めての経験ですが、これも楽しさを演出してくれます。 
こんなに真っ黒なのに焦げているわけではありません。 
どうやったらこのように仕上げることができのるか気になるところ。

3品目のスナックは楽しい理科の授業!?

何やら試験管のようなものにオリーブオイルとバジルが入っています。

そこにビーカーに入っているガスパッチョを注ぎます。

ガスパッチョってこんな色?!? 

ホントに少量なのに味が凝縮されていてさっぱりとしたトマトの酸味が1度舌をリセットさせてくれます。

最初のスナック3品ですでに魅了されてしまった私。

わくわくが止まりません。

ここからがコースのスタート。

まずは前菜。

私はSHAVED FOIE GRAS TORCHON (+$10)、友人はITALIAN BURRATA

フォアグラと言うとソテーされたものを思い描いてしまいますが、サーブされた料理は赤や黄色のビーツやスモークした鰻の上にフォアグラをフリーズドライ?したものをシェイブして乗せられています。

くちあたりまろやかで、口に入れるととろける新感覚フォアグラ。
それぞれの味付けも丁寧ですがレモン果汁ドレッシングがかなりガツンと酸味をプラス🍋しています。

一方、ブラータは想像全く上回る料理が運ばれてきました。

トマトの中にチーズが入っています。

ベースにはポテトサラダ?と沖縄の海ブドウが添えられ、オリーブでシンプルに味付けされています。 

メインはNZ PAMU LAMBとRIS DE VEAU。

ニュージーランド産のラム肉を使った一品。

低温調理なのか、お肉はホロホロ。

周りのアーティチョークやポルチーニ茸のクリームチーズなど付け合せと一緒に食べたり、ソースを絡めたりと色々な方法で味わえました。

リードヴォーとは仔牛(およそ生後一年以内の未成熟の個体)の胸腺という部位で、柔らかな食感と繊細な味わいでフランス料理では珍重されているそうです。

初めて食しましたが、お肉のようでお肉でなく、プリプリした独特の食感が癖になる。 ソースとの相性がよくとてもおいしい~。

私としたことが不思議な味に魅了されていて、肝心のリードヴォーを取り忘れましたが、この森の中に隠れています。

薄くスライスしているのにカリッカリのカリフラワーの食感がたまりません。

見た目にも美しく、お店独特の世界観を楽しめます。

そしてデザートはGUANAJA CHOCOLATEとTOFFEE APPLE

チョコレートムースとパッションフルーツ、バイオレットのアイスクリーム、さらには塩昆布がデコレートされています。

口の中でパッションフルーツがぱちぱちとはじけ、甘みと塩昆布のほのかな塩加減が混じり合い、自然と笑ってしまいます。

リンゴ飴を薄くスライスしたものとアイスクリームが絶品でした。

すでにお腹は一杯ですが、デザートリフレッシュメントとしてチョコレート、パッションフルーツ、スイカのかわいいセットが運ばれてきました。

コーヒーと一緒にほっと一息つきながら、今日のメニューを二人で振り返り。

入店した瞬間からデザートまで、来る人が味だけでなく視覚でも楽しむことできるイノベーティブ・キュイジーヌ、大切な人のお祝いや記念日、日常から一休みしてみたい時などに是非一度訪れてみてはいかがでしょう。

忙しい人でもバーで一杯、自分リセットの時間を作るのもあり。

素敵な空間がお腹も心も必ず満たしてくれることでしょう。

Tippling Club

住所: 38 Tg Pagar Rd, Singapore 088461
営業時間:
レストラン
ランチ 月~金 12pm-3pm
ディナー 月~土 6pm-late
バー
月~金 12pm-12am
土 6pm-12am
ウェブサイト:http://www.tipplingclub.com/

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