貴女と家族のための『心の救急箱』
バッチ・フラワーレメディの使い方
~本日のお悩み: こんな顔で学校に行きたくない
シンガポールの旧正月もいよいよ後半戦。赤系の洋服を着、友人たちとホテルやレストランでランチを楽しむ中華系シンガポーリアン女性を目にすることも多いでしょう。この季節、彼ら彼女らは一番お金を使います。
また例年通りタイミングよく、雨季も終わったようですね。本格的な暑さが戻るのも、時間の問題かも。
さて、今日のお客様は、お母さんと娘さん、二人連れです。
テーマ: こんな顔で学校に行きたくない
【クライアントX子さん】
シンガポール歴7年、40代後半。専業主婦で、教育熱心。お嬢さんは13歳で日本人中学校1年生。
「こんにちは。今日は娘とご相談に伺いました。(娘さんに向かって)ほら、ちゃんとご挨拶なさい。」
お嬢さんは、ちょっと人見知りなのでしょうか。お母さんの陰でモジモジし、軽く会釈をしてくれました。
さて、今日は何のご相談ですか?
「この子、なかなか学校や塾に行きたがらないんです。理由を聞いても何だか要を得ないし。スクールカウンセラーの所にも行きたくないというので、こちらに伺いました。ちょっと話を聞いてもらってもよろしいですか?」
ここでお母さんに席を外していただいて、お嬢さんのお話を聞きましょう。なぜ学校に行きたくないの?
「・・・こんな汚い顔、誰にも見られたくない。私だけ、こんなにおでこにニキビができて。毎日本当に、1日に何回も顔を洗っているのに、薬塗ってるのに、全然治らないし。こんな自分、いや。もう、みんなに見られたくない。汚いって言われて嫌われたくない。もう、人前に出るの、いや。何で私だけ、こんなんなの?もう治るなんて一生無理。」
一生無理、と断言されてしまいました(笑)。
前髪を上げて、おでこを見せてもらいましたが、そんなに酷すぎるというニキビではなさそうに見えます。
「もうね、学校も汚いの。男子も汚いし、机も汚いし、あんな所に行くと、私、もっと汚くなる。もっとニキビ増えそうだし、もっと自分が嫌になりそう。ああもう、そう考えただけて、本当にしんどくって、外に出たくない。」
なぜお母さんにそのことを言わないの?
「お母さんは、いつも怒って、学校や塾に行かないと勉強が遅れる、受験に間に合わなくなる、そればっかり。どうしても行かせようとしたいのはわかるけど、私の気持ちなんて、話したってわかる筈ないし。」
<今日のレメディ>:
お嬢さんは思春期に突入したのでしょうか。外見へのこだわりや潔癖症がかなり強くなってきているようです。「治るなんて、一生無理」こんな希望が持てない気持ちには、ゴース(第14回)が適しています。これは、お母さんに理解してもらえるはずがないと諦めにもぴったりですね。また、思春期でホルモンのバランスが変化してきた、その体と心の調整には、ウォルナット(第1回)も良いでしょう。
お母さんにも必要なレメディがあります。お嬢さんが学校になかなか行かないために勉強が遅れてしまう焦り苛立ちは、インパチエンス(第2回)、そして自分の思い通りにしたいがために怒るというのは、ヴァイン(第13回)です。
それ以上に、今のお嬢さんの状況にぴったりなレメディ、あります。
イメージ画像 ©︎Healingherbs Ltd.
「クラブアップル(Crab Apple)」
和名「クラブアップル」。バラ科リンゴ属のこの木は、数千種もあるリンゴの木の原種とも言われており、森林の中に育つ木です。その小さな実には解毒作用があり、内臓疾患に使われていました。初夏に薄いピンクの5弁の可愛らしい花が咲きます。その花のついた小枝を煮沸法でエネルギーを抽出し、フラワーレメディを作ります。
このレメディは、自分の容姿に対する過度な不安・不満を持つ方や、自分が汚れているのではないかという感情、そして周囲に対しても非常に神経質になっている人に効果があります。綺麗でなければならない、清潔でなければならないといった強迫じみた感情を持っている場合が多いですね。今のお嬢さんにまさにぴったりのレメディとなります。強迫性障害(OCD)気味の方にも、効果が見られます。
クラブアップルのレメディをとると、今まで気になっていた自分の外見にあまり注意が向かなくなり、そのありのままの自分でいいんだ、そう受け容れることができるようになります。また、過度の神経質も和らぎ、あまりストレスを感じなくなり、リラックスできるようになり、そして元々持っている細やかさ、几帳面さが、ネガティブからポジティブな方向に活かされるでしょう。
また、このレメディは、自分の外見だけでなく、ウィルスや細菌に冒され不快に思う、そんな気持ちをも癒します。気持ちを癒すことにより、風邪やインフルエンザの症状の改善を促します。病院で処方された薬と一緒に飲んでも、なんの害もありませんのでご安心を。
フラワーレメディは自然の花のエネルギーを転写したものですので、安心してお子様、ペット、赤ちゃんにも使えます。プラセボ効果ではありませんので、人により効果の表れ方の早い・遅いはあるかしれませんが、是非挑戦してみてください。
今までのレメディとキーワード:
- ウォルナット(第1回): 環境の変化に対応する
- インパチェンス(第2回): 他人のスピードに対するイライラを解消する
- チェストナットバッド(第3回):同じ間違いを繰り返さない
- オリーブ(第4回): 心身共の疲れ
- ホーンビーム(第5回):先延ばしにしない
- ミムラス(第6回):不安や恐れ
- レスキューレメディ(第7回):緊急時
- ハニーサックル(第8回): 過去への執着
- チコリー(第10回):相手をコントロールしたい
- セラトー(第11回):自分の判断を疑う
- ヴァイン(第13回):相手を自分の思う通りにしたい
- ゴース(第14回):希望が持てない
- マスタード(第15回):理由のわからない鬱
- ビーチ(第16回):自分とは違う考え・行動への批判
- ヘザー(第17回):他人の話も聞く
- ホワイト・チェストナット(第18回):頭を休め
- ロック・ウォーター(第19回):完璧主義がつらい
- ロックローズ(第20回):パニック、強烈な不安
- アグリモニー(第21回):悩みを外に出さず明るく振る舞う
- レッドチェストナット(第22回):愛する人への過剰な心配
- セントーリー(第23回):Noと言えない
- クレマチス(第24回):集中できない
- アスペン(第25回):理由がわからない恐れ
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