【アテンドで行くべきレストラン vol.2】プラナカン料理なら『Blue Ginger』

プラナカン料理ならミシュラン・ビブグルマンにも選ばれた 『Blue Ginger』

シンガポールの歴史を語るのに欠かせないのがプラナカン文化。

「プラナカン」とは、マレー語で「この地で生まれた」という意味。数世紀前に、東南アジアの女性と結婚した外国貿易商人の子孫のことです。

シンガポールのプラナカンコミュニティの大半を占めているのは、中国系プラナカン――19世紀に、ペナンやシンガポールの活況だった港に定住した中国人貿易商人の子孫
Singapore Tourism Board. より抜粋)

主にシンガポールやマレーシアのペナン、マラッカに残る文化で、イギリスなどヨーロッパの影響も受けつつ生まれた手の込んだ工芸品の数々は、華やかで美しくお土産としても人気ですね。

かわいい雑貨だけでなく、プラナカン料理(別名「ニョニャ料理」)もシンガポールでは外せない注目フードの一つ。

そこで今回は、仕事の会食や日本からの友人や家族のアテンドで大活躍間違いなし、1995年の創業以来多くの人々に支持され、ミシュラン・ビブグルマンのも選ばれたプラナカンレストラン『The Blue Ginger Restaurant(ブルージンジャー)』をレポートします。

場所は多くの人気店が集まるタンジョンパガーのショップハウスが立ち並ぶ一角、銀座天丼いつきと鉄板割烹けん司の間の真っ赤な建物が目印です。

さすがは人気店、平日のランチに伺いましたが一階は満席。
我々は予約をしていたので、2階へ。

ショップハウスならではの歴史を感じる階段を上がると、そこには窓から程よく光が差し込み、美しいプラナカンのテーブルやいす、絵画などがレストランを彩ります。

白を基調にかわいいテクスチャーがちりばめられ、プラナカン文化を残しつつもモダンさも兼ね備えています。

席に着いて渡されたメニューも個性豊か。

初めての来店なので、お店の人に王道を教えてもらい注文することに。

幸せのランチビールでのどの渇きを潤しながら料理が運ばれてくるのを待ちます。

まずはお通しの漬物?が運ばれてきました。

辛さがビールを引き立てます。野菜もシャキッとしていて美味しい。

続いて運ばれてきたのがクエ パイティー(Kuih Pie Tee)。

小さな揚げカップの中に甘辛く煮た切干大根のようなものと野菜が入っていて、それを一口で頂きます。 
元々大好きな料理でホーカーやフードコートにあるとよく頼んで食べるのですが、一口食べたてみるとレベルが違う!! 外はカリカリ、中はほっくほく、海老も普通のより大きいです。時間がたつと揚げカップがしけってくるのですぐに食べましょう!

これはおかわりしたい一品。 

そして、もう一皿の前菜オタオタ (Otak Otak)。

意味を調べてみてびっくりしましたが、マレー語で「脳」という意味。

魚のすり身を唐辛子や香辛料で味付けし、バナナやパンダン、ココナッツの葉で包んで蒸し焼きにしたもの。

このお店のオタオタは非常に厚く、他のマレーレストランやホーカーで食べるのとは全く違います。

辛さも抑えられていて、今まで食べた中で一番美味しかったです。

次に登場したのが、アヤム・ブアクルア(Ayam Buah Keluak)。

プラナカン料理を語る上で外せない一品で、ブラクルアという黒いナッツとチキンの煮込み料理です。

ブアクルアの実を殻からほじくり出して、チキンと一緒に食べます。
今まで食べてことのない未知の味。 美味しくなくはないんだけど、凄い美味しい!ということでもなく、でもなんか食べてしまう、そんな一皿でした。

実はブアクルアには毒がありそのままでは食べられません。

毒抜きのために灰とバナナの葉と土を重ねたものにブアクルアの実を40日間埋め、掘り起こし、殻から中身を取り出して秘伝のスパイスと一緒にすりつぶします。再び殻の中に戻し、鶏肉とソースと一緒に煮込みんだら完成するという手間暇かけた料理なのです。

プラナカン民族だけが食す食材とのこと。

ライスはそれぞれのお皿に好きなだけよそってもらえます。
お代りも何度でもOK。

お店のスタッフのイチ押しがフィッシュヘッドカレー。

おすすめされた時はう~ん辛いからなぁ。 どうしようかなと迷ったのですが、とても勧められたので試してみることに。

一口食べてみたら、あのリトルインディアで食べるものとは全く違い、そのまろやかで優しい辛さに一同びっくり。

これならいける!とばかりにご飯をお代りしてしまいました。

辛いのが苦手な方でも食べれるのではないでしょうか。

だいぶお腹いっぱいになりましたが、最後にさっぱりデザートをオーダー。

サゴ・グラメラカ(Sago Gula Melaka)

甘さが口の中のほてりを癒してくれます。

お昼から少し食べ過ぎてしまいましたが、これら料理とビール4杯+ソフトドリンクで$150(税・サ込)。 お酒を飲まなければ$100なので一人$35くらいでしょうか。 

会食や日本からの友人をアテンドするには値段も雰囲気も満足度もかなり高いお店ではないでしょうか。

シンガポールらしいお店探しておいてと言われたら、是非このお店を訪れてみてはいかがでしょうか。

The Blue Ginger Restaurant

住所:97 Tg Pagar Rd, Singapore 088518
営業時間:12pm–2:15pm 6:30pm–9:45pm
電話番号:6222 3928
https://theblueginger.com/

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