【イベントレポート】アシュタンガヨガの第一人者『ケンハラクマ先生』によるワークショップ in シンガポール

【イベントレポート】アシュタンガヨガの第一人者『ケンハラクマ先生』によるワークショップ in シンガポール

こんにちは、BYSTヨガのMISATOです。

日本におけるアシュタンガヨーガの第一人者ケンハラクマ先生によるシンガポールでのワークショップを7月14日、4コマ8時間にわたって開催しました。
その模様をレポートします。

※ケン先生はアシュタンガヨガの創始者であるシュリ・K・パタビジョイス氏に日本で初めて正式指導者として直接認定を受けた方です。

さて、『アシュタンガ』と聞くと難しそうなイメージがありませんか?

実は私も受けた事もないのにイメージや聞いた話のみで“運動量多め”“強度強め”のものと思っていた一人です。
しかし、今回のワークショップでそのイメージは全く違うものであることを学びました。

アシュタンガヨガは・・・
その時前屈をしているか後屈をしているかでも呼吸を行う場所を変えたり、ポーズによって定める視点が決まっていたりと非常によく構成されたヨガであり、私が当初思い描いていたそれとは別物でした。

1コマ目のアシュタンガクラスではまず、アシュタンガという言葉の持つ意味からハタヨガについて哲学の話や日常への活かし方などをたっぷり解説。

その後の動きに関しては、全ての人が無理なく動けるようにアシュタンガヴィンヤサシステムを用いてそれぞれのポイントをしっかりと解説しながら進めていきます。。

通常のクラスではエアコンや電気をつけてのレッスンなのですが、この日はあえてOFF!!

暑くて汗だくではあるのですが、自然の風の心地よさを感じ身体の中の不要なものが全て出ていく感覚を体験することができます。

2コマ目は『ハタヨガ』

このクラスでもまず前半は座学を学びます。

ハタヨガって身体を動かすヨガのことを言うのですが、には陰と陽の意味があり地球上すべてのものは相反するもので成り立っていてそのどちらが良い悪いではなくてどちらもあるから成り立っています

男性と女性だってその区別をなくして考えてみたらどお?
『男の人って本当に……』ってよく発言したりしてない?
などとヨガで重要なポイントを面白おかしくお話いただきました。
具体例があるとすっと入ってきますね。

朝、起きて雨が降ると『あー今日雨だ嫌だな』って思いますよね、でもそれは雨が悪い訳ではなくて自分の心が嫌だなって判断しただけなんだよね、と。
そう全て自分のジャッジ次第

全ての講義において先生はヨガスートラという経典にかかれている内容をすべての人がわかりやすいように実生活を例にして話してくださったのですが、まさにみなさんの生活そのものがヨガであってこういった考え方を含む精神状態や行動をできていないというのはヨガとは言えないんです。
スタジオに来て1時間ポーズ取って帰ってもそれはただ運動しにきただけに過ぎません。
先生からもヨガをして変わりましたか?
とか生活そのものがヨガですよ、というお話をいただきましたね!

では心への影響も分かりやすく話していただいた上で実技へ!

オリンピックに出るような一流アスリートにも指導をされているということで、そこで行っているヴィンヤサの動きを実践します。
ヴィンヤサの基本となる呼吸と動きの連動はもちろんのこと、連帯責任ゲームの要素を取り入れ、皆で同じ動きの繰り返しをするのですが、左右や動きなどを誰か1人でも間違えたら最初からやり直しです。

連帯責任ゲームは私もよくレッスンでやるのですが、ヴィンヤサの動きの中でやるのはいかに集中できるか、間違えちゃいけない!というプレッシャーや緊張をいかに消すことができるか?という見えないメッセージを感じました。

ただ同じ動きを繰り返すだけですが、繰り返すごとの変化や無になる感覚など色々な気付きをもたらすのがヴィンヤサ。私も大好きです。

その後は苦手ポーズの克服法で4名から出たリクエストに対応していただきました。

ガッセキ前屈が深まらない方に対してどうしたらいいかを解説している様子

この二コマだけでもみなさんが思い描いていた『アシュタンガヨガ』『ハタヨガクラス』とは全く別物だったのではないでしょうか?

午後は『リストラティブ』『マインドフルネス』

リストラティブは前半50分の実技からスタート。
ほとんどの方がこのまま寝たい、寝てた、というくらい全員リラックス!

リストラティブって実はすごく難しくて日頃考えすぎたりじっとしていられない方には普通のヨガよりも難しかったりします。
今回初めてのリストラティブだった、という方もいらっしゃいましたがとてもリラックス出来たとの事でした。

その後は瞑想についての座学タイム。
意識の使い方について、そもそも瞑想ってどんなもの?というような内容でお話していただき、最後はなんかプチ人生相談のような方もいたような?
今どうしたらいいんだろう?って思ってる事って答えをもらうと『そっか、それだけの事なんだ!』と思えますよね。
でもできない。
心と頭が離れた状態。

それを心も身体も繋げましょうというのがヨガです。

ここで出てきた『意識の使い方』が出来ていたから疲れを感じず終えられたのかもしれません。

今回のワークショップを通して・・・・

実際ケン先生がいる場の空気感というか安心感、場の雰囲気自体がなんとも心地よかったのが一番の印象です。
 
ヨガ哲学を誰かに伝えたいと思うと私の場合はもっと話過ぎてしまうのですが、先生の講座は初心者でも分かり易い表現で伝えられ簡潔、明確。講義という堅苦しさもないので肩の力を抜いて聞き入る事が出来ます。
 
ヨガを習う方って『肩こりを治したい』とか『腰痛を治したい』とか何かしら理由があるはずなのですが、こういった講義ってあまり最初は興味を持ってもらえないのが現状で、身体を動かす事だけに重きを置く人が殆どなのですが、むしろこういった哲学で学べる部分を深める事で身体が楽になったりポーズが上達したり、日常生活が楽しくなったり、生活の質があらゆる面で向上していくことを一人でも多くの方にわかっていただけたらと思います。
 
通常クラスに通って頂く生徒さんの多くから『2時間もつかな』とか、『2コマ受講はきついな(4時間受ける事)』という不安の声をもらいましたが、私自身これまでに8時間の講義・ワークショップをこんなにも早く感じたことや、疲労感なく終えた事はなかったように思います。
 
何度もお伝えしている内容ですが、ヨガは身体を動かすフィットネスではなく意識を丁寧に使う事で生活の質を向上させる暮らしのヒントのようなものなので、無理なく私生活に取り入れてすべての方に『ヨガ』を体験していただきたいと思います。

BYSTヨガはヨガ初心者でも安心して通える日本語ヨガ教室です。
お子様がいるからスタジオに通えない方や個人レッスンをご希望の方向けには出張ヨガがおすすめです。

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