おすすめグルメシリーズ【Hawker-holic vol.9】 バクチョーミー(Bak Chor Mee)

ホーカーフードの魅力にはまり200店以上を食べ歩いたYUMIの独断と偏見で選んだおすすめグルメシリーズ
【Hawker-holic vol.9】
バクチョーミー(Bak Chor Mee) 編

バクチョーミー(Bak Chor Mee)英語だと Pork minced noodle

ミーポ(ミーポック)と呼ばれる平打ち麺の上に豚ひき肉を始めとした様々な具が乗り、黒酢の酸味&ピリ辛のタレがかかるのが一般的です。

今回はちょっと癖になるこのバクチョミーのオススメの店を紹介します。

WHO AM I?
yumi :
シンガポールに来て以来、ローカルフードにはまり、ホーカー開拓を開始、現在では200店を超えるホーカーを食べ歩き、美味しいお店を発見するのが日々の楽しみグルメ女子。

おすすめ店1:Hill Street Tai Hwa Pork Noodle 吊橋頭 大華豬肉粿條麵

マカンストラ箸6本 ※知らないかたは最後の説明を参照)
ミシュラン星1つ

バクチョミーといえばここ、というくらい有名なミシュラン一つ星獲得店。
少し中心から離れたローカル感漂うコーヒーショップの中にある一際長い行列が目印です。

土曜の3:15、運のいいことに行列は短め。

並んで20分程で注文できました。並んでいる間に店員さんが声をかけてくれるので、カウンターまで行って注文し、また列に戻って待つという方式です。

レギュラー($8)のスープとドライをチリ別添えで注文。

ドライはミーポでスープはクエイティヤオで。海苔の沢山入った大きなスープ(2ドル)を別で頼む事もできます。

どちらも具沢山でレバー、ワンタン、ポークスライス、肉団子、ひき肉、魚の骨の揚げた物が共通。

強気な値段設定だなと思いましたが、その分かなり豪華ですね。

スープはそこに海苔が入り、ドライはスープが別添え。

スープは脂も浮いていて見た目濃そうでしたが思ったよりあっさり味。キャベツの漬物の様なものがいいアクセントになっています。

ドライのミーポは抜群の茹で加減。クエイティヤオはちょっと柔らかすぎかな。チリも悪くなくドライも美味しいですが、個人的にはここはスープがおすすめ。

いつ通りかかっても超行列ですが隣にはビールを売っているドリンクストールもあるので交代で並びながらちょっと一杯なんていう事もできますよ。行列がL型に曲がっていたら、かなり待つと思ってください。

料金

  • レギュラー 8ドル(スモール6、ビッグ10)

味   :★★★(なぜかちょっと懐かしい味)
アクセス:★★★★(バス停近く駅は多少距離あり)
混雑  :★(混み混み)
値段  :★★(豪華だけど高い)

Hill Street Tai Hwa Pork Noodle
吊橋頭 大華豬肉粿條麵

#01, 466 Crawford Ln, 12, Singapore 190466
9:30-21:00 月曜定休


 

おすすめ店2:Seng kee mushroom minced meat noodle

ローカルのフードライターの方が強力にオススメしていて気になったこちらのお店。素敵な家やおしゃれなお店が立ち並ぶセラングーンガーデン近くの小ぢんまりとしたホーカーにある人気ストールです。

到着が土曜の朝8:15分。10人弱の行列で30分ほど並びました。注文を受ける毎に作ってもらい受け取る方式なので、番が来るまで並ぶ覚悟が必要です。

オースドックスなドライとシグネチャーの魚の浮き袋のスープをチリなしで注文。具は共通で甘辛しいたけ(美味しい)もやし、レバー、豚スライス、豚ひき肉、レタス。スープにはそのほか魚の浮き袋、卵、のりが入っています。麺は中華風の縮れ麺がデフォルトです。

まずはドライから。混ぜてみるとかなり濃い色味。食べてみると見た目よりもかなりあっさりですが、ドライにだけ入っている揚げラードがいいアクセントになっています。一般的なバクチョミーの味付けとは違って具沢山の中華風ヌードルといった感じです。周りのテーブルはこちらのドライを食べている方が大多数でした。

普通のバクチョミースープもありましたが、折角なので浮き袋に初挑戦。

魚の浮き袋は中国四大乾物として中華では一般的な食材です。味には特徴がなくスープを吸っている感じで、食感はとろとろに煮た牛筋のようで柔らか。スープも見た目と違ってあっさりしており、卵のまろやかさも加わって飲み干せそうな優しい味付けでした。

11ドルは正直ホーカーで食べるには高すぎる値段ですが、滋養強壮作用がありコラーゲンたっぷりのfish mawが沢山乗っていると考えれば、相応なのかもしれません。

料金

  • Minced meet noodle dry 5ドル
  • Fish maw noodle soup 11ドル

Seng kee mushroom minced meat noodle

Serangoon garden market & food centre #01-36, 49A Serangoon Garden Way

味   :★★★(見た目よりさっぱり)
アクセス:★★★(駅からは少し歩く)
混雑  :★★(列が進まない)
値段  :★★★(魚スープは高め)


 

おすすめ店3:Ah Li Mee Pok 栗原ミーポック

こちらのご主人栗原さんはなんと日本人。

元は日本企業のシンガポール駐在員でしたが、永住を決めた後脱サラして飲食店を経営。その際隣だったストールがバクチョミーの人気店で、縁あってそちらのレシピを継承したという地元の有名店です。

お昼時には付近のサラリーマンや近隣住民が列を作ります。

レシピを受け継いだ伝統的なバクチョミーは勿論美味しいですが、私の一押しはラーメン屋での修行経験もあるご主人考案の日本風バクチョミー。味噌と醤油、それぞれドライとスープがあります。

今回は味噌のドライ小サイズをいただきます。

見た感じはバクチョミーですが、食べた時鼻に抜ける香りは味噌ラーメン。甘い味噌の香りと旨味の中に、ふとバクチョミーを思わせる微かな酸味が食力をそそります。

具はミートボール・ひき肉・スライス肉・フィッシュミート・もやし・揚げラード。ここまでは普通のバクチョミーですが、ラーメン風に日式のチャーシューが乗ります。柔らかく煮込まれたチャーシューはトロトロかつ分厚く控えめな味付けで美味しいです。

お箸を置いてあるカウンターには胡椒・醤油など自分で足せる調味料が置いてありますが、ここにある薄茶色のニンニクダレを忘れずにもらってください。

開けたらニンニクが強烈に香るのでわかると思います。このニンニクダレ、ニンニク・酢・唐辛子が入っていて爽やかかつパンチがあるので、食べ進めた後半に具につけたり上から加えたりすると味変できて飽きずに食べることができます。

お昼時は付近のサラリーマンで大行列ですが、混んでいない時間でもコンスタントに客足のある人気店です。

都心からは少し離れますが、日本人の経営するローカルに愛されるローカル料理のストール、間違いなくオススメですよ。

料金

  • Japanese fusion Mee pok miso 6ドル

Ah Li Mee Pok 栗原ミーポック

710 Clementi West Street 2, Singapore 120710
火ー金:9:30-15:00 18:00-21:00
土日:8:30-15:00 18:00-21:00 月曜定休

味   :★★★★★(日本人好み間違いなし)
アクセス:★★(セントラルからは遠くバス停からも歩く)
混雑  :★★★(平日昼時を避けよう)
値段  :★★★(普通)


 

おすすめ店4:Lai Heng Mushroom Minced Meat Noodles

マカンストラ箸5本

最近改装されたばかりの綺麗なコーヒーショップにあるお店。

近くから移転してきましたが昔からのファンが移転後も足繁く通っています。麺は数種類店頭に置いてあるので指差しでOK。今回はたまご麺をドライで注文。注文に並ぶ必要はありませんが、出来上がりまではかなり待ちます。番号を渡されるので電光掲示板で確認しましょう。

スープは豚としいたけの味がよく出ています。今回ドライを頼みましたがスープが美味しいのでビーフンでスープもいいかも。店頭にはチリ、黒酢、揚げたラード(シンガポールでは一般的な薬味)が置いてあるのでお好みで。入れるとコクがでますよ。

ドライの麺は柔らかめですがモチモチ。具は甘辛く煮たシイタケがたっぷり乗っています。そのほかレバー、モヤシ、たっぷりの豚そぼろなど。別添えのチリ入り醤油は結構辛いので注意。レバーも臭みがなく、シャキシャキもやしと柔らかめの麺が良いコントラスト。酸味が柔らかめで食べやすく、日本人に馴染みのある味だと思います。ローカル人気も納得のお店でした。

日曜日の朝8時過ぎで貰った番号は31番。店の前にある電光掲示板は14番。注文に並ぶ必要はありませんが、完成までは暫く待ちます。この時は1時間弱待ちました。

料金

  • M:5ドル(S:4ドル、L:6ドル)

Lai Heng Mushroom Minced Meat Noodles

#01-611 Lor 4 Toa Payoh, Block 73, Singapore 310073
8:00-16:00 水曜定休

味   :★★★(しいたけ好きなら)
アクセス:★★★★(駅から少し歩く)
混雑  :★★★(見えない行列、でも座れる)
値段  :★★★(普通)


※マカンスートラの箸

みなさんご存知のレストラン評価ガイドブック、ミシュラン。シンガポールにはそのB級グルメ版ともいえる「Makansutra」(マカンストラ)があります。
Makanは「食事」sutraは「経典」を意味し、食の経典というその名の通り、多種多様なローカルグルメをジャンル分けして評価している必携ガイドブックです。
多少の高級店も載っていますが、掲載されているのは庶民的なお店やホーカーが中心。ミシュランが星の数でお店を評価するのに対して、マカンストラは箸の数で評価します。
使い方は簡単、料理の名前がABC順に並んでいるので目当ての料理を探すだけ。こんな料理もあるのね〜なんてみているだけでもワクワク。ホーカー巡りをしてみたいなら、持っていて損はありません。掲載店はストールの前にマカンストラのマークが貼られていることも多いので、ホーカーに行ったらチェックしてみて下さいね。

最後にホーカー初心者へのアドバイス!

ホーカーについたらまず席を確保します。方法は簡単、ティッシュを置くだけ。混んでいる時は相席をお願いされることも多いです。逆に相席をお願いしても使っていなければ快く使わせてくれます。嫌だなぁという方は、お昼などのピークを外して行くといいですよ。

大抵のホーカーでは食器を片付ける専門の人が片付けてくれるのですが、日本人の感覚だと適当だなぁと感じるかもしれません。机や椅子を拭くためのウェットティッシュを用意して置くと完璧です!私はホーカーに行くときはダイソーで買ったフローリングワイパーを必ず持っていきます。

言葉が通じないかも・・汚いかも・・など最初は抵抗があるかもしれませんが、一度ハマると抜け出せなくなるのがホーカーの魅力。一見愛想のなさそうなアンコー(おじさん)やアンティー(おばさん)も、話しかけると優しく親切なことが殆どです。

是非シンガポーリアンに混ざってのディープなローカルフードを体験してみてください。

※お店の情報は記事公開時点のものです。お店が変わっていたり、値段が変わっていたりすることがあります。

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