ホーカーフードの魅力にはまり200店以上を食べ歩いたYUMIの独断と偏見で選んだおすすめグルメシリーズ【Hawker-holic vol.6】お肉 編
日本は春を迎えようとしていますが最近のシンガポールは灼熱の太陽続きですね。
皆さん暑さにバテてはいませんか?こんな暑い日々を乗り切るには何と言っても、肉、肉、肉です!
ホーカーで美味しい肉料理をお得に食べて、暑いシンガポールの乾季を乗り切っていきましょう!
WHO AM I?
yumi :
シンガポールに来て以来、ローカルフードにはまり、ホーカー開拓を開始、現在では200店を超えるホーカーを食べ歩き、美味しいお店を発見するのが日々の楽しみグルメ女子。
おすすめ店 1.フライドチキン:Eng Kee: Famous Chicken Wings
おしゃれなお店が立ち並ぶホランドビレッジ。そこから暫く歩くと見えてくる小さなコーヒーショップ。
その中にあるEng Keeはチキンウィングで有名なお店ですが、元々はエコノミックビーフン(経済麺)のお店。
エコノミックビーフンとはあらかじめ炒めてある具のない麺に好きにおかずを乗せて食べる庶民的な食べ物。
どのホーカーにもあり安いので行列しますが、既に炒めたり揚げてあるので列はサクサク進みそれほど待つことはありません。店によりビーフン・クエイティヤオ・ヌードル等バリエーションは変わりますが、どこでもビーフンはあるのが普通です。感動的に美味しいという類のものではありませんが、なんとなく癖になりついつい食べてしまうから不思議。
こちらのお店はオーソドックスな醤油ベースにニンニクがほんのり効いていて、気持ち控えめの味付けになっているようです。
具は定番の目玉焼き、ソーセージ、フィッシュケーキ、オタ、五香(Ngoh Hiang、潮州風練り物)キャベツなど様々ありますが、こちらでのオススメは何と言ってもフライドチキンウィング。日本の感覚だとチキン1つは例えば手羽先ひとつですが、こちらでは手羽全体、手羽先・手羽中・手羽元あわせて1つです。それでひとつ1.5ドル。安い!
人気店でどんどん売れるためタイミングがよければ揚げたてに出会えます。やけどするほどの熱々!中までしっかり味の染みたチキンはしっとり柔らかでジューシー。美味しくて次から次へと手が伸びてしまいます。あまりにも気に入ったので、その後大量にお持ち帰りしました。大量にチキンを頼むと新たに揚げてくれるので、熱々を食べたい方は多めに頼むといいですよ。
もう一つのオススメが厚揚げ。絹のようなシルキーな豆腐で作られた厚揚げで、これが滑らかでふわっとしていて美味しい。厚揚げ自体には味がついておらずチリをつけて食べるのですが、チリは至って普通で残念。持ち帰って生姜醤油で食べたいと猛烈に思いました。 フライドチキンを出す店はたくさんありますが、揚げたてを楽しめるのは人気店だからこそ。そしてこの安さはホーカーだからこそ。ちょっとマニアックな場所にあるお店ですが、自信を持ってオススメします。
料金
・チキンウィング:15ドル(10本)
・厚揚げ(Fried Tofu):80セント
・ビーフン:90セント
Eng Kee: Famous Chicken Wings
117 Commonwealth Dr, Singapore 141091
http://engkeechickenwings.getz.co/ (デリバリーあり)
味 :★★★★★(チキン&厚揚げ)
アクセス:★★★(駅から多少距離あり)
混雑 :★★★★(行列はさほど長くはないがコンスタントに混む。開店前がおすすめ)
値段 :★★★★★(リーズナブル)
おすすめ店 2.ステーキ:GRILLED LAB
ホーカーといえば、暑い、汚い、臭いとマイナスのイメージを持たれる方も多いのでは?
そんなホーカーの中でも群を抜いて綺麗でおしゃれなお店を紹介します。
タンジョンパガーとオートラムパークのほぼ中間に位置するおしゃれな高級HDB(シンガポールの公団住宅)ピナクルズ。
その1階に位置するのがこちらのEssenです。
ホーカーにしては珍しい冷房完備。勿論外にも席がありますが「テラス」といった雰囲気です。
素晴らしいことに、Essenではお酒を飲むことができます。ボトルもかなりの種類がありますが、生ビールだけでも種類が豊富。
更に昼間はハッピーアワーを行なっており、1パイントのスーパードライが8ドル、クローネンブルグブランでも10ドル!勿論++(サービス料と税金)は無しのネット料金といいことづくめ。
お酒以外のドリンクもお安く、お子さん連れでも安心ですね。
駐妻の方に人気があるのはフレンチのGarçonだと思いますが、私のイチオシはGRILLED LAB。
その名の通り、お肉をグリルしてくれるお店です。ラムやポークチョップも心惹かれますが、やはりオススメしたいのは何と言ってもステーキ。今回はリブアイステーキをブラックペッパーソースで頂きます。焼き加減を聞かれてレアと行ったら「本気?」と言われてしまったのでミディアムレアで。 ブラックアンガス牛リブアイ250gで20ドル(サーロインは17ドル)。
みてください、このボリューム。
お肉の下には肉汁を吸ったポテトが隠れています。添えられたサラダもたっぷり。
お肉の上には香草バターが。カップに入っているのがペッパーソースで、見え辛いですが左の角にあるのがゴルゴンゾーラのソース。これがまたじゃがいもにつけてもお肉につけても美味しい!まずはそのままで。香草バターで。次にソースをつけて。更にゴルゴンソースで、となんども味変を楽しめるのがいいですね。
写真に撮り忘れましたが焼き加減もバッチリ。そして女性一人では食べきれないほどのすごいボリュームでした。
お肉を安く食べたい!ビールビール!!と思い立ったら、是非足を向けてみてくださいね
料金
・Grilled Ribeye Stake:20ドル
・Kronenbourg Blanc Pint:10ドル
・Latte:2.4ドル
GRILLED LAB
1 Cantonment Rd #01-01, Singapore 080001
Essen@Pinnacles
営業時間不明12時ごろから、夜まで営業。
味 :★★★★(ちゃんとしたステーキ)
アクセス:★★★(ちょっと駅から歩く)
混雑 :★★★★★(夜は混雑するが昼間は快適)
値段 :★★★(ホーカーとしては安くないがコスパはいい)
おすすめ店 3.Roast Paradise 烧味天堂iong Bahru Pau 中峇魯包㸃
人気店がひしめくオールドエアポートフードセンターにあるこちらのお店はKL(クアラルンプール)式のチャーシューやローストポークが主力商品。KL式のチャーシューとはしっかり味付けされキャラメル状になるまでしっかりとローストされたチャーシューの事。オーナーのおじさんが経営するKLの人気店Famous Seremban Favouritesで修行した腕が生み出す本格的な一品です。
今回はチャーシュー300gをお持ち帰りで。その日におかずとして楽しみ、残りは刻んで冷凍して後日チャーハンの具にするのが我が家の定番です。300gでこのくらい、結構たっぷりです。
こちらのチャーシュー、部位は豚バラ。がっつり脂がありますが、ローストする段階でしっかりと余分な脂は落とされているので見た目よりしつこくはありません。脂はトロトロ、お肉はしっとりでコントラストが最高です。
つけダレとチリを入れてくれますが、つけダレはかなり甘めです。そのままでも味はついているのでタレはいきなりかけないように注意してください。私はタレに醤油やオイスターソースなどで塩味を加えて調整しています。黒く焦げるほどしっかりローストするのはKL流ですが、気になる方は焦げた部分はハサミで切り落としてくださいね。
我が家はローストポークが好きではないので試したことがないのですが、友人曰くこちらのローストポーク、皮がカリッカリで凄く美味しいとのことでした。ローカルの方はチャーシューとローストポーク半々で買われていく方が多いですね。
料金
・チャーシュー300g:15ドル
Roast Paradise 烧味天堂
51 Old Airport Road, #01-121 Old Airport Road Food Centre, Singapore 390051
11:30-18:00 木曜定休
味 :★★★(日本人には少し甘いかも)
アクセス:★★★★★(駅もバス停も近い)
混雑 :★★★★(平日ならそれほど混んでいない土日は超行列)
値段 :★★★(専門店よりお得だがホーカーとしては安くはない)
※マカンスートラの箸
みなさんご存知のレストラン評価ガイドブック、ミシュラン。シンガポールにはそのB級グルメ版ともいえる「Makansutra」(マカンストラ)があります。
Makanは「食事」sutraは「経典」を意味し、食の経典というその名の通り、多種多様なローカルグルメをジャンル分けして評価している必携ガイドブックです。
多少の高級店も載っていますが、掲載されているのは庶民的なお店やホーカーが中心。ミシュランが星の数でお店を評価するのに対して、マカンストラは箸の数で評価します。
使い方は簡単、料理の名前がABC順に並んでいるので目当ての料理を探すだけ。こんな料理もあるのね〜なんてみているだけでもワクワク。ホーカー巡りをしてみたいなら、持っていて損はありません。掲載店はストールの前にマカンストラのマークが貼られていることも多いので、ホーカーに行ったらチェックしてみて下さいね。
最後にホーカー初心者へのアドバイス!
ホーカーについたらまず席を確保します。方法は簡単、ティッシュを置くだけ。混んでいる時は相席をお願いされることも多いです。逆に相席をお願いしても使っていなければ快く使わせてくれます。嫌だなぁという方は、お昼などのピークを外して行くといいですよ。
大抵のホーカーでは食器を片付ける専門の人が片付けてくれるのですが、日本人の感覚だと適当だなぁと感じるかもしれません。机や椅子を拭くためのウェットティッシュを用意して置くと完璧です!私はホーカーに行くときはダイソーで買ったフローリングワイパーを必ず持っていきます。
言葉が通じないかも・・汚いかも・・など最初は抵抗があるかもしれませんが、一度ハマると抜け出せなくなるのがホーカーの魅力。一見愛想のなさそうなアンコー(おじさん)やアンティー(おばさん)も、話しかけると優しく親切なことが殆どです。
是非シンガポーリアンに混ざってのディープなローカルフードを体験してみてください。
※お店の情報は記事公開時点のものです。お店が変わっていたり、値段が変わっていたりすることがあります。